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ジョ「とにかく、悪い友達とは付き合わないようにしてください」
Aと入れ替わりに拗ねるクイーンに向かって言う。
クイーン「?、何を言っているんだい、ジョーカーくん。君達にしても、RDにしても最高の友じゃないか」
ジョ「僕は貴方の友人ではありません。仕事上のパートナーです」
RD『私は一介の人工知能に過ぎません』
A「どちらかと言うとダッドかマム」
フランス語よりも英語が好きなAはこういう時、いつだって英語を使う。
しかし、そんなことはどうでも良いのかクイーンはAに抱きつく。
クイーン「っ……」
あまりの感動に言葉が出ないようだが、ノミを触っていた手で抱きつかれてAは本気で嫌がっていた。
あまりに長い抱擁に助けを求められたので、クイーンを引き剥がしてから本題に移る。
ジョ「そんなにやることがないのなら、朝から猫のノミ取りなんてしてないで仕事をしたらどうですか!!」
ーーーーーー
Aside
A「ネっ、フェルティっっ、ティのほほっ、笑、み、、、」
午後から暇だったジョーカーにベンチプレスに付き合って貰いながら今回決まった仕事について聞く。
クイーンからの抱擁から解放されたあと早々に湯船に浸かったので、仕事の内容までは聞いていなかったのだ。
無事100kgをあげられた事に感動しながら今日一日の工程を全て終える。
A「それにしたって、怪盗の美学って言うのはいまいち分からないの。なんかわかる?」
スポーツドリンクを飲みながらジョーカーに聞くと
ジョ「どうせ適当なことを言っているだけだから、聞くだけ無駄だよ」
との事だった。
まぁ一理有るけども。
A「そうだねぇ…でも、もしかしたら、怪盗の美学を理解出来ないのは、私達がクイーンをわかる分からない以前の未熟者だからなのかもね」
もう少し、レベルを上げたらクイーンのような思考にちかずくのかもしれない。
ジョ「だけど、クイーンがしてることは全て常識外の事だろう、ならば理解する必要はないんじゃないか?」
ジョーカーもまた、眉を寄せて考え込む。
A「でも、私たちはクイーンの友人で、家族で、そしてパートナーなんでしょう?クイーンを理解することはやっぱり必要だと思う」
ジョ「RDの仕事を増やしたいんならそれでいいと思うけど、僕はAがそうなったらもう二度と口をきかない」
ジョーカーは仏頂面の奥に何処か幼い面影を残して言った。
A「冗談よ」
ジョ「………」
A「え、まだクイーンのこと理解すらしてないわよ!」
ジョ「………」
A「ねぇ!」
トルバドゥールは今日も騒がしい。
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作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時