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クイーン｢怒ってるのかい？｣
恐る恐る聞くクイーン。
2人は答えない。
しかし、空気がとても冷たくなってきたので、クイーンは慌てて言った。
クイーン「そうだ、テレビでもつけようか。
安ホテルだけど、テレビはついてるからね。」
スイッチをいれると、ローカルニュースをやっていた。
どうやら、四龍島城砦内のニュースを優先的にやっているようだ。
「つづいて、スポーツコーナーです。
本日は、四龍島球場で、嘉楽球団と王棒球軍の試合が行われました。｣
スーツ姿のアナウンサーの言葉に
クイーン「わー、野球だよ、野球！」
クイーンが二人(特にジョーカー)の怒りをそらそうと、はしゃいだ声をだす。
ジョ｢クイーンに野球の趣味はあったっけ？｣
ジョーカーは嫌味ったらしくAに聞く。
A「な───」
クイーン｢当然だね、私は、ベーブ・ルースの大ファンだよ。」
遮られたAはずいぶん昔のメジャーリーガーの名前をだし、胸を張るクイーンを見て、ほらね？とジョーカーに目線を送った。
ジョーカーはその視線を読み取ったあと聞く。
ジョ｢ひとチーム何人で試合するか、知ってますか？」
クイーン｢十一人だろ。」
胸を張るクイーン。
ジョーカーは、目をつぶって頭をふった。
因みに香港にプロ野球チームは存在しない。
親時間も玉時軍も、形が御人的に有するチームである。
アナウンサーが、つづける。
「なんでも、今夜の試合には凄い選手が現れたそうです。
この続きは、四龍島球場から中継でお送りします。」
スタジオから、画面がきりかわった。
小太りで眼鏡をかけたアナウンサーが、現れる。
｢現場からお教えします。
事代がおこったのは、九回の菓。玉軍の攻撃のときになんと覆面の選手があらわれたのです。」
画面が試合の録画ビデオにきりかわった。
プロレスラーのような前をした選手が、画前に映っている。
黒と白で、紋様が描かれた面、地味だが、みように毒々しい派手さがある。
覆面の裾から伸びた長い銀色の髪が、風になびく。
背番号は5。
その上には、遺字で「職」、ローマ字で「ROU」の文字。
ヘルメットをかぶった朧選手は、バットで外野席の上段をさした。
「
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作者名：ラーメン | 作成日時：2023年7月22日 1時
