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クイーン「君が四龍島に行くのは、半月石を見るためかい？」
パシ｢ええ、そうよ『伝説の石』、『願いの叶う石』。
こんな識を聞いたら、考古学者としては黙って居られないでしょ｣
クイーン「王嘉菜は、半月石を調べることを許してくれてるのか？」
パシ「そんなことはどうでもいいの。
許してくれなかったらかってに調べるだけだから。」
その言葉にAは頭をひねる。
A「つまり、盗みだってことよね？」
パシ「盗みだすなんて人聞きの悪いことをおっしゃらないで頂きたいわ。
ちょっと、お借りして手元に置いてじっくり研究するだけじゃない｣
ほおに拳あてて、楽しそうにこたえるパシフィストにクイーンが、きく。
クイーン｢知りたくもないんだけど、知っておかないと怖いことになるから聞くが───半月石を調べる目的は純粋に研究が目的かい？」
パシ｢そうよ｣
当たり前でしょう、とパシフィストは言う。
クイーン｢自分の願い事を叶えるためじゃなく？」
パシ｢そりゃ、本当に願いを叶える力があるか試して見なきゃダメでしょう？
願い事を持ってる人を探すより、私の願いが叶うかどうか調べるほうが、はやいじゃない。」
そしてクイーンは僅かに顔を強ばらせて更に聞く。
クイーン「知りたくもないんだけど、知っておかないと怖いことになるから聞くが───パシフィストは、どんな願いを叶えたいんだい？」
パシ｢笑わない？」
恥ずかしそうにパシフィストが聞いた。
「笑わないよ。｣
真面目な顔で頷くクイーンに、大事なのか？とジョーカーとAも真剣にパシフィストを見つめる。
それを見て、安心したようにパシフィストがいった。
パシ「あのね、世界征服なの。」
クイーン｢笑えないよ。」
3人の頬を、冷たい汗が流れた。
普段ならば、この発言に"馬鹿"というレッテルを貼りそうなAも、あのクイーンに危惧されるほどの危険人物が発するものならば…と。
パシ｢キャー、いっちゃった、いっちゃった！」
嬉しそうにぴょんぴょん、飛び跳ねるパシフィスト。
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作者名：ラーメン | 作成日時：2023年7月22日 1時
