29 ページ30
クイーン「RD。李龍狼の周辺には、どんな人物がいる?」
【朱麗青という女性マネージャーがいます。
年齢二十六歳、ハーバード大学を卒業している敏腕マネージャーですね。
龍狼が急成長してきたのも、彼女の績が大きいです。]
クイーン「よし、決定!では、さっそく───」
【監督にに、「李龍狼が出演を承諾した」という、偽の連絡をするんですね。]
RDのことばに、クイーンが首を横にふる。
クイーン「いや、それもしないといけないけど、そのまえに服を選ばないとね。
敏腕マネージャーに変装するなら、やはりピシッとしたスーツが定番かな。
それとも、業界人らしく、それなりぶっとんだ格好のほうがいいかな…。」
[朱マネージャーの、日ごろのファッションに関するデータを収集します。]
クイーン「あと、本物の朱マネージャーに連絡してくれないか。
彼女と李龍狼を、テレビ番組の懸賞があたったということで、ハリウッドに招待しよう。
本物が四龍島城砦にくると、ややこしいことになるからね。」
[そんなうそで、だませますか?]
「イヌイットクーラーを売りつけたり、砂漠の遊牧民に傘を売りつけたサラリーマンの話がある。RDの腕の見せどころだよ。」
[了解しました]
クイーン「さあ、忙しくなるぞ!」
うきうきした声のクイーン。
ジョーカーは納得できない。
どんな服を着ようか、わくわくしてるクイーンにいう。
クイーン「僕はなにを着ればいいんですか?」
クイーン「いつも着てる、その黒い中国服でいいじゃないか、着なれてる服のほうが、動きやすいだろ。」
やっぱり、ジョーカーは納得できない。
ジョ「どうして、あなたが李龍狼をやらないんですか?」
クイーン「なにをいってるんだい、ジョーカーくん。私のように華のある人間が映画スターに変装したら、大変なことになるよ。
半月石を盗み終わっても監督は私を手放さないだろうね、その結果、ハリウッド進出、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の受賞、数度の結婚と離婚 映画スターとして忙しすぎて、怪盗をやってる暇がなくなってしまうじゃないか。」
ジョ「最後の"数度の結婚と離婚”っていうのがよくわかりませんが、つまり、やりたくないんですね。」
ジョーカーに言われ素直に頷くクイーン。
ジョーカーは、諦めるしかなかった。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時