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クイーン「RD、トルバドゥールの針路を───」

[すでに、香巻へむけてあります。」

RDの返答に、クイーンは満足げに頷く。

そんなクイーンに、ジョーカーが聞く。

ジョ「それはそうと、貴方は半月石を奪って、どうするんですか?」

クイーン「決まってるじゃないか、願いをかなえてもらうのさ。」

A「へぇ…どんな?」

ハンモックから身を乗り出してクイーンと目を合わせるA。

クイーン「え?」

一瞬の反応。

沈黙が流れる。

そしてクイーンが、大きく伸びをして言った。

クイーン「さて、私は自室で少し寝てこよう」

その様子を見てどこか楽しそうにジョーカーに耳打ちをするA。

A「"また"おかしなこと考えてるわよ」

地獄耳のクイーンは聞こえない振りをしてRDに指示を出す。

クイーン「すまないが、王嘉楽の周辺の人物について詳しいデータを集めておいてくれないか。」

[わかりました。]

クイーン「どれくらいの間でできる?」

[三十分もあれば十分です。」

クイーン「じゃあ、三十分後、私のの部屋にデータを転送してくれ」

そして、クイーンは、軽やかな足取りでドアからでていった。

クイーンがでていった部屋には、ジト目でドアを見る二人とバランサーの角材が散らかされたまま放られている。

これからは、ちゃんと後片付けをしてから寝るようにいわないとージョーカーは、箱に角材をいれながら思った。

そして、RDにきいた。

ジョ「やっぱり、『整理整頓』って書いた紙を、貼った方がいいかな?」

RDへのその問いかけに、Aはぶんぶんと首を振るが華麗にスルーされる。

[•••••••・・]

「RD?」

ジョーカーは、返事をしないRDに呼びかけた。

[…おかしいと思いませんか?]

RDが、独り言のように呟く。

ジョ「なにがだい?」

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作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時

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