23 ページ24
ジョ「とても興味を引く記事とは思えませんね。王嘉楽という香港の大金持ちが、誕生パーティーを開くだけの記載じゃないですか」
A「まさか、そのパーティに乗り込む気?
クイーン、いくらパーティに呼んでくれる友人が居ないからってそれは…」
クイーン「違う!!記事の最後に、『当日、
クイーンにいわれ、ジョーカーとAは頷く。
クイーン「その半月石が、今度獲物だよ。」
そういうクイーンの顔は、さっきまでのものではない。
対象年齢三歳以上の玩具で遊んだり、拗ねてソファーに寝ころんでいた時とは、全くの別人である。
強い光を放つ目。
見る者が息を飲むような迫力。
そこには、誇り高い怪盗の系譜を受け継ぐ者がいた。
ジョーカーは、クイーンに聞く。
ジョ「その半月石は、怪盗クイーンが狙うに相応しい獲物なんですか?」
クイーン「君は半月石について、どれくらい知っている?」
ジョ「今初めて名前を聞きました。」
クイーンは、ジョーカーの答えに眉をひそめ、次にハンモックにぶら下がるAを見上げる。
クイーン「君は?」
Aはコホンと息をついて口を開いた。
A「半月石は別名、「願いがかなう石」「神の石」とも呼ばれていて、表舞台に現れたことがないので空想上のものとされている。
それくらいしか知らないわ、この話も風の噂で聞いたものだから正しいかは分からないわ」
クイーン「いいや、完璧さ
───まさに、怪盗が狙うに相応しい獲物だと思わないかい?」
その場にいる全員にクイーンは端正な顔を傾かせて聞いた。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時