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ジョ「とても興味を引く記事とは思えませんね。王嘉楽という香港の大金持ちが、誕生パーティーを開くだけの記載じゃないですか」

A「まさか、そのパーティに乗り込む気?
クイーン、いくらパーティに呼んでくれる友人が居ないからってそれは…」

クイーン「違う!!記事の最後に、『当日、半月石(ハーフムーン)を披露する予定』って書いてあるだろ。」

クイーンにいわれ、ジョーカーとAは頷く。

クイーン「その半月石が、今度獲物だよ。」

そういうクイーンの顔は、さっきまでのものではない。

対象年齢三歳以上の玩具で遊んだり、拗ねてソファーに寝ころんでいた時とは、全くの別人である。

強い光を放つ目。

見る者が息を飲むような迫力。

そこには、誇り高い怪盗の系譜を受け継ぐ者がいた。

ジョーカーは、クイーンに聞く。

ジョ「その半月石は、怪盗クイーンが狙うに相応しい獲物なんですか?」

クイーン「君は半月石について、どれくらい知っている?」

ジョ「今初めて名前を聞きました。」

クイーンは、ジョーカーの答えに眉をひそめ、次にハンモックにぶら下がるAを見上げる。

クイーン「君は?」

Aはコホンと息をついて口を開いた。

A「半月石は別名、「願いがかなう石」「神の石」とも呼ばれていて、表舞台に現れたことがないので空想上のものとされている。
それくらいしか知らないわ、この話も風の噂で聞いたものだから正しいかは分からないわ」

クイーン「いいや、完璧さ
───まさに、怪盗が狙うに相応しい獲物だと思わないかい?」

その場にいる全員にクイーンは端正な顔を傾かせて聞いた。

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作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時

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