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数時間経って、休憩を裏でしているとイヤフォンが拾った

「探しもの見つかったかい?」

というどこか上機嫌な声。

A「RD、この声の主は?分かる?」

奥歯に仕込んだ通信機でRDを呼び出す。

トルバドゥールから確認すれば容易いことだろう。

RD【認識可能です。彼の名前はシャモン斎藤、催眠術師です】

A「ありがとう」

RDにそれだけ聞いて会話に集中する。

シャ「お前さん、クイーンだろ…クイーンの変装は強い自己暗示をかけているところに秘密があると俺は思っている。お前さん、クイーンだろ」

そこから、シャモン斎藤と私が盗聴器をつけたサイちゃん(連れの人はそう呼んでいた)との、クイーンだろ、いいや貴方がクイーンだ、合戦が始まりここからが本番という時に発信機が、壊れた。

A「あちゃぁ、ありゃ新聞記者がクイーンだったな」

独りごつ。

シャモン斎藤に暗示をかけるために1度クイーンに戻り、暗示をかけた後再び自分に暗示をかけるのだ。

クイーンならば戻った一瞬で盗聴器ごときすぐに気がつくだろう。

場の具合から考えてシャモン斎藤とさいちゃんをバクった感じか…

A「面白くなってきた!」

歓喜の声は、休憩終わりだよー!という声にかき消された。
ーーーーー
瞳「次は団長の切断ショー…その後が私」

バイトを終えて、緊張を隠すように呟くシルバーキャット瞳の後ろに近ずく。

A「本当に?本当に大丈夫?」

瞳「あっ、あなたは!?」

騒ぐシルバーキャット瞳の顔に霧吹きをひと吹き。

A「ごめんなさい、私貴方が羨ましくなっちゃった」

昼間の太陽な笑みと一変して、優美な、邪悪の混じった笑顔を浮かべたA。

彼女がジョーカーに勝てなくなってまずクイーンに教わったのは笑顔の使い方。

男として力を磨くジョーカーの横でAには女として笑顔で人を動かす術を教えた。

対女性では中々効果は見込めないが。こういう時彼女は無垢を捨てて悪に染まる。

そうやって欲しいものを欲しいままにしてきた。

今回彼女が望んだものは観客からの熱い歓声と視線。

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作者名:ラーメン | 作成日時:2023年7月22日 1時

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