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「信用しよう、君たちは本物だ」
ホワイトフェイスは観念したように言った。
ーーーー
「飲み物はワインでいいかね？」
招かれたトレーラーの中でホワイトフェイスはグラスを人数分用意する。
彼が出してきたワインは年代物のシディ・ザードだった。
ジョーカーは警戒してグラスに手をつけることもせず、Aは一応クイーンがワインを飲んでからグラスに口をつけた。
ほろ酔い気分でAはクイーンとホワイトフェイスの話を聞く。
長らく二人は話し合っていたが、結局はゲームをすることにしたらしい。
サーカス団からリンデンの薔薇を奪えばクイーンの勝ち。奪えなければサーカス団の勝ち。
勝者は敗者に命令を下すことができる。
ルールはたったこれだけ。
ーーーーー
ジョ「何でそんなに酔っているんだ」
ジョーカーは半分キレながら足元が覚束ないAを見守る。
A「よってなーいもーん」
躓きながらそう言うA。
A「トルバドゥール‼︎」
てをそらに高く掲げトルバドゥールから降ろされたワイヤーを掴む。
ワンピースの隙間から着用してるベルトにワイヤーを通そうとするがカチャカチャと音を立てるばかりで一向に鳴り止まない。
A「…じょーかー」
舌ったらずにAは言う。
ジョ「トルバドゥール以外で飲む時は調子に乗らないって誓うかい？」
A「ちかいます、ちかいますとも‼︎」
ドン、と胸を叩いたAにため息を吐きながらワイヤーをつけてやるジョーカー。
しかし、飛んでいる！空をとんでいる！！と言いながら宙ぶらりんになるAを見て頭痛を感じた後ワイヤーをはずし、片手で抱き上げ体を布で固く固定する。
変な体制で高スピードでトルバドゥールへ帰れば間違いなく体をおかしくする。
重いため息をついあジョーカーはRDに引き上げてもらうよう頼む。
段々と体が宙に浮く。
高スピードで気圧の変化に耐えていると、隣のクイーンが何食わぬ顔で言う。
クイーン「別に私がつれて帰ってもよかったんだよ？」
ジョ「Aが求めたのは僕だったでしょう？何でクイーンが出てくるんですか？」
何を言っているんだ、とジョーカーは顔を歪めた。
クイーン「君は私が思っていたより独占欲が強いんだね」
嬉しそうにクイーンはつぶやいた。
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作者名：ラーメン | 作成日時：2023年7月22日 1時
