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A「へぇ、セブンリングサーカスにクイーンが獲物を横取り…えっ、横取り！？」
朝7時、バッチり睡眠を取りパッチリなお目目で朝食を取っている時にRDから告げられた報告。
A「それじゃあ、失敗したってこと？」
RD『そうなりますね』
A「じゃあ、クイーン落ち込んでるんだ…」
ちゃんとリンデンの薔薇を持ってくるよ、意気揚々とそう言った挙句の失敗。
プライドにかなりきてることは分かりきったことだった。
どうやって慰めようかな、そう考えていると
ジョ「いや、素敵な敵に乾杯してたよ」
トーストを齧りながら真正面に座っていたジョーカーがそう言った。
A「図太いわね、失敗なんて数えるくらいしかしたこと無いでしょうに、ってか、なんで起こしてくれなかったの？｣
ジョ「熟睡してる所を起こしたら怒るのは君だろ？｣
A「……一理あるね、で、敵さんと戦うのは何時なの？｣
誤魔化すようにAは話をずらす。
ジョ「………」
RD『1週間後の土曜日です』
ジト目のジョーカーと親切なRD。
ーーーーー
祖父母を引き連れてサーカスを見に来た、身長146cm、小学五年生の若松さよちゃん。
と言う設定が今日の私だ。
圧巻のサーカスを眺め終わり、余韻に浸るように人気の減っていくテントの中に居座り続けると係りの女性が近づいてくる。
「お客様、本日の公演は終了しましたが…」
３人を覗き込んだ女性。
「気分が悪いのですか？」
心配そうな女性。
クイーン「いやいや、けっこうな演技を見せて貰いましたよ」
老人の声でクイーンが答えた。
クイーン「お嬢さん、すまないが団長さんにこれを渡してくれないかね」
そして着物の袂から一枚のカードを取り出す。
「失礼ですが、どちら様ですか？」
クイーン「クイーンが訪ねてきたと言ったら、団長さんは分かりますよ」
日向ぼっこをしている老人のように微笑むクイーンであった。
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作者名：ラーメン | 作成日時：2023年7月22日 1時
