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ガタンッ
突如聞こえた大きな音。
それは2人が消えていった廊下からだった。
ウヌと2人でそちらの方へと足を進めれば、2人の声が小さく…本当に微かに聞こえてきた。
SY「お願いです、！」
TH「何で僕が君の言うことを聞かなきゃいけないの」
SY「っ、それしか望まないから、！」
TH「だから！何で君の望みを僕が聞かなきゃいけないの？
君が勝手に僕を好きになったのに
何で僕が君の言うことを聞いてあげなきゃいけないのさ」
段々ヒートアップしていく会話はほぼほぼスタジオに筒抜けだ。
これはヤバイなと思っていれば、ウヌがさっと仲介をしにいったみたいだ。
CE「ヒョン、落ち着いて下さい
中にまで声が聞こえてますよ」
私もひょっこりと顔を出せば、明らかにばつが悪そうな2人がいた。
ソユンちゃんに至ってはテヒョンの怒号を浴びてか、涙目のようだ。
「落ち着いた？」
SY「……私、帰ります」
ソユンちゃんは顔を両手で覆って足早にその場を去っていった。
テヒョンは納得いかないみたいでまだ顔をしかめている。
「揉めてたみたいだね？」
TH「本当になんなのあの子
もう会わなくて良いっていうのはラッキーだけど」
「……」
ウヌはソユンちゃんを追いかけていった。
こういうときに女の子を追いかけられるウヌに成長を感じて謎に嬉しくなった。
「何か言われたの？」
TH「うん、まぁ……
でもヌナは気にしなくていいから」
テヒョンがそう言うとスタジオの方からテヒョンを呼ぶ監督の声がした。
ごめん、と一言残して撮影に戻っていった。
普段なら特段気にするはずもないことのはずなのに。
ソユンちゃんの纏う雰囲気のせいか。
それとも中にまで響いた怒号のせいか。
なぜか知らんぷりを出来ない自分がいた。
胸の辺りがザワザワするような感じ。
俗に言う、『悪い予感』。
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シオン(プロフ) - ゆぅりさん» ゆぅりさん、コメントありがとうございます！周りの環境とか感情をとても意識して書いていたのでそういっていただけて嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年12月31日 13時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり(プロフ) - 完結(?)おめでとうございます！すごく面白くて、一気に読んでしまいました。ソユンちゃんの気持ちが切なくて、彼女にとっていい形になって良かったです…！テテと夢主だけじゃなくて、周りの気持ちとか過去とかがすごく深く魅力的で作者様天才か？と思いました！ (2021年12月31日 12時) (レス) @page40 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2021年12月30日 1時
