すれ違う2人 ページ1
CEside.
Aヌナが外へ出ていったと聞いて
寝不足なのにも関わらずに走り出したテヒョンイヒョン。
あの人は本当に分かりやすい。
今はソユンさんが1人で撮影してる。
それを見てるのもつまんないしとりあえず外の自販機でコーヒーを買う。
ブラックはやっぱ苦い。
ふとヌナの姿が頭に浮かんだ。
カンナム美人の撮影のときに缶コーヒーを飲んでるヌナをかっこいいと思ったんだよな……
そこからブラックをよく飲むようになった。
あんまり好きではないけど。
飲みながら廊下を歩いていれば角のところで誰かにぶつかられた。
CE「あ、ごめんなさい、ってヌナじゃないですか、」
僕は息をのんだ。
ヌナが泣いていた。
こんなに綺麗に泣く人がこの世にいるんだ。
演技の涙じゃない、本当のヌナの涙に胸が高鳴ったのを感じた。
「いっ、」
突如、顔を歪めたヌナ。
ヌナの視線の先にはあるヌナの綺麗な黒髪は僕のコートのボタンに引っ掛かっていた。
漫画みたいな展開。
現実でこんな風になるのは初めてだ。
CE「ここのベンチに座って下さい」
僕はコーヒーをヌナに預けて、コートから髪をとる作業をした。
こういうのって難しい。
CE「何かありました？」
「……」
CE「僕は年下だし頼りないと思いますけど、話くらいなら」
少し落ち着いてきていたヌナの涙が、滝のようにドバーッとまた溢れ始めた。
こんなこと思う場面じゃないのはわかってるけど、可愛らしくて笑みがこぼれた。
「わ、私……」
CE「うん、ゆっくりでいいですよ」
「酷いこと言っちゃったの」
CE「あらら」
「大嫌い……なんて思ってもないことを言っちゃった、」
CE「話したらわかってくれますよヒョンは」
「……ダメだと思う
だって告白みたいになっちゃうじゃん」
CE「それの何がダメなんですか？」
「……だってテヒョンはソユンちゃんと付き合ってるんだもん」
ボソリと放ったヌナの呟きは僕の耳にちゃんと届いた。
CE「は？」
「見ちゃったの、ソユンちゃんとキスしてるところ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 956人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シオン(プロフ) - ゆぅりさん» ゆぅりさん、コメントありがとうございます！周りの環境とか感情をとても意識して書いていたのでそういっていただけて嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年12月31日 13時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり(プロフ) - 完結(?)おめでとうございます！すごく面白くて、一気に読んでしまいました。ソユンちゃんの気持ちが切なくて、彼女にとっていい形になって良かったです…！テテと夢主だけじゃなくて、周りの気持ちとか過去とかがすごく深く魅力的で作者様天才か？と思いました！ (2021年12月31日 12時) (レス) @page40 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シオン | 作成日時：2021年12月30日 1時
