エビネ【mmkj】 (ページ6)

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side mm

家に帰ってもやっぱり今日聞いた話が納得できなくて

デートって何？デートって恋人ができないとしないよな

ってしょっぴーがいってた

こういうのは本人に聞いた方が早い

そう思ったら即行動、康二に着信を入れていた

「もしもし、ちょっと聞きたいことがあって」

久々に繋がれた先に聞こえてきたのは

「あれ？誰や、」

久々に自分に向けられるその声に嬉しくて涙が出そうだった

きっとこれは外でお酒飲んでたな、がやがやしているのもわかる

「聞きたいこと？」

若干眠たそうな声に可愛いなと思いつつ

『今日楽屋で話してた話、ちゃんと聞きたい』

「ん～、なんの話か覚えてへん」

『飲んでる？眠たそう』

その時、電話先から聞こえた

(あぁ、康二飲みすぎ！明日のデートに響くやろ)

一気に現実を突きつけられた気がした

聞こえた声はどこか聞き覚えのあるような気がしてより一層モヤモヤした

繋いでいた電話はそこで途切れてしまって

“ネットワークエラーです、少し経ってからお掛け直しください”

の文字がこれ以上、康二の新たな恋を邪魔するなと言ってるようだった

black俺まだ康二のこと諦めてないから

そう送った関西弁の相手への牽制は届いているのだろうか

独りで悩んでいても仕方ない

俺はどうしても康二を諦めるなんてできない

康二に新しい恋人ができても、それでもきっと俺は康二以外愛せないから

なんとなく思い出してしまった過去の連絡を独りで振り返って

きっと俺はいつまでもこの思い出に縋って生きていくのかなって思ったら少しだけ胸が苦しくなった