私の想い人。2

僕の大好きな妹29 ページ23

○太side

その日は早めに仕事を終わらせ家に帰った

○太｢ただいまー、｣

返事がない？電気もついてないし、みんな帰ってきてないのかな
そう思いながらリビングの電気をつけた

○太｢うぉあｯ！？｣

明かりをつけたら真っ暗のまま(人1)が座っていた

○太｢明かりぐらいつけなよー、メールも返してくれなかったし…………寂しったのに〜ｯ!!!｣

そういいながら抱きつく、すると

(人1)｢○太兄は私の何。？｣


○太｢え………？｣


(人1)｢お兄ちゃん、？それとも………恋人？｣

痛いところをつかれた気がした
そんな質問が来ると思っていなかったから…………

○太｢え。えと、｣


(人1)｢はっきり答えてよｯｯ!!!｣

長い髪が邪魔で(人1)の表情は見えなかった

(人1)｢(人1)は……(人1)は○太兄の事大好きなのにｯ!!!お兄ちゃんなの……？恋人なの。？答えてよｯｯ!!!｣


○太｢何言ってるの？、今日もメール返してくれなかったし何があったの？｣


(人1)｢質問に答えてよｯｯ!!!｣


○太｢ｯｯ!!!…………僕達は………｣

何も言えなかった………
何か言わなきゃいけないのに言えない

(人1)｢もうやだ…………○太兄のバカｯ!!!大ッ嫌いｯｯ!!!｣

そう言い飛びだした(人1)を引き止める

○太｢なんでｯｯ!!!なんで僕のことを嫌いになったの！？わからない、わからないよｯｯ………!!!｣

多分今僕の目には涙がいっぱいなんだろうな、
視界がぼやけて見える…………

(人1)｢お願い…………離して…｣


○太｢嫌だｯ!!なんで嫌いになるの………(人1)がいなきゃ僕どうしたらいいかわからなくなっちゃうよ、
今までも(人1)に助けてもらってばかりだったけど俺ｯ!!!(人1)がいないと…………｣


(人1)｢私も○太兄が大好きだよ……………(ボソッ｣


○太｢え、聞こえなかった…………｣


(人1)｢ｯｯｯ!!!………離してくれなきゃ………もっともっと嫌いになるからｯｯ!!!｣

嗚咽混じりの声。
もうこれ以上『嫌い』と思われること、言われることは嫌だ、そのことで頭がいっぱいで手を離してしまった

そのまま(人1)は家を飛び出した

○太｢(人1)…………(人1)ｯ!!!……やだよぉｯ!!!(人1)がいないと俺どうしたらいいかわからなくなっちゃうのにｯ!!!僕の目の前から消えないで………もう離れたくないよ……………ｯ!!!｣

その夜は親達も仕事が長引いているのだろうか、帰ってこなかった

1人、部屋の片隅で涙を流し膝を抱えながら………………

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