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プロローグ(？) ページ1
プルルルル……
プルルルル……
｢………｣
｢出ない、か。｣
やっぱり、来ない。
待ってれば来るかもなんて、馬鹿だろ。
あいつだって元々、嫌々OKしてくれただけだったし。
嫌いな奴とデートなんて、
｢したいと思うはず、ないよな……｣
｢っ………ぅ……｣
あー……涙、出てきた。
人が大勢いるっていうのになぁ。
変な風に思われてるだろうな。
でも、もういいや……
｢君、大丈夫かい…？｣
｢………え、｣
だれ、だ。
｢傘は持っていないのか？えっと……｣
｢寒いだろう。とりあえず、私の傘に入りなさい。｣
｢あ、ぇ……｣
初対面、だよな…？
｢ありがとうござい、ます……｣
｢………ふっ、どういたしまして｣
ぅ、わ…
笑った顔、かわいい…人だな……
──これが、俺を助けてくれた
“ 牧志順也 ”さんとの、出会いだった──
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作者名：のんちゃ | 作成日時：2020年11月4日 17時
