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椎木「帰ろ…？」
真っ赤な顔でふにゃっと笑ってそう言った。
バヤ「別れたんだろ？」
椎木「そっかあー！！別れたんだぁあ！！」
ヘラヘラしてる椎木くん。
酔っ払ってるからしょうがない。
でも、悲しくなった。
義勝「あのさ」
タバコをくわえた義勝くんが酔った椎木くんの腕を握る。
義勝「これ以上、こいつ振り回すのやめろよ」
椎木「は？」
酔ってたはずの椎木くんの顔が一気に変わった。
義勝「お前が捨てたんだろ、こいつの気持ち考えろよ、これ以上こいつの気持ち掻き回すなよ」
椎木「店の前でキスしてたやつが言えることかよ」
呆れたため息をついて髪の毛をぐしゃっとした椎木くん
椎木「めんどくせぇ、好きになるんじゃなかった」
そう言ってタバコをくわえてホテルの方へとむかってあふいていった椎木くん。
「椎木くん…」
私の声に立ち止まる椎木くんの寂しそうな後ろ姿
「ごめんね…私が隠し事してたから……」
そう言うと振り向いて弱そうに笑った。
椎木「最高だったよ、milk girl、また見たいな」
そう言ってまた歩き始めた椎木くん。
KOUHEI「もう1回……やってみたら…？」
もう彩はSHISHAMOで大活躍してて、はるひだって自分の道を見つけて今頑張ってる。
私だけのわがままでまた再結成なんか出来るわけないよ。
「ううん、今日のあのステージで本当に最後でいいの。ありがとうねみんな」
彩「A……」
はるひ「私なら…大丈夫だよ…？」
「milk girl 解散…！」
そう言った私の声は震えていた。
今日のあのステージ
あの観客を見た時、戻りたいって思ってしまったから。
そんな贅沢許されないから。
私は、ただの公立高校の音楽教師。
「明日の授業の資料準備しなきゃだから私はここで…じゃあね！」
GEN「A……！」
玄くんの声で止まったけど涙が止まらなくなった。
そのせいで振り向けなかった
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作者名：み | 作成日時：2020年7月9日 8時
