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次に歌われた君が海。
私との思い出の曲をそのまま書き写したような曲だった。
マイヘアの長いようで短かったステージが終わった。
私の方に向かって走ってくる椎木くん
椎木「ごめんな」
そう言って頭を撫でた。
「なんで……なんで急に…」
椎木「付き合う時、秘密は何もないようにって言ってたけどA俺に隠してること…なかった?」
それは…
「言えなかった……ごめんね…でも私このこと以外は全部椎木くんに話してるし…私、別れたくない…」
椎木「それと、付き合う時、別れる時は私がステージに立つ時だって」
私は確かにそれを言った…
そうしたら椎木くんはどこにも行かないと思ったから……
GEN「椎木…そんな約束より自分の気持ちはどーなんだよ?」
椎木「俺、もっとバンドで売れたい。音楽で売れたい。好きか嫌いかって言われたらまだ全然好きだけど、今別れないと俺はAをダメにする。我慢させる。こんな重要なこと話せないようにさせてたのは俺だから」
「そんなことない……私が…」
椎木「ごめんな、A」
KOUHEI「Aがこう言ってんだし…また今日からやり直せばいいじゃん?」
八木「そうだよ…」
椎木くんは私をぎゅっと抱きしめた。
椎木「色々、教えてくれてありがとう…これからはこの10人に支えてもらえよ」
そう言ってその場を去っていった。
ただただ涙が溢れて止まらなかった。
椎木くん一番好きだった。boysは全曲、Aに作った曲。そのくらい愛してた。ありがとう
そんなメール送んないでよ…
もっと好きになるよ…
離れられなくなる。
HIROKAZ「ま!失恋も経験のうちってな!」
優しく私の背中をさすってくれたひろかずくん
顔をあげるとみんな笑顔で
ぐちゃぐちゃの顔のまま私も笑った。
急に義勝くんに腕を引っ張られた。
義勝「あいつが嫉妬で狂うくらい…楽しいってとこ……見せつけてやろうよ…」
「うん…」
笑って頷いた。
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作者名:み | 作成日時:2020年7月9日 8時