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GENside
Aはその日日本から消えた。
当たり前に会えてたのにもういない。
それからのAの行方を知っている人は誰もいない。
きっと頑張ってるんだろうな。
一年が経って俺らはまだAのことを忘れられずにいた。
「A頑張ってるかなー」
八木「泣いてないかな〜」
健太「泣いてそうだよね」
猪狩「駆けつけたいけどどこにおんねんー!」
山中「はーあ」
アホな男が集まってそんな話をしている休日
テレビをボケーッと見ていた。
海外で大活躍の日本人のカメラマンAさんです!!
みんなは一斉に起き上がってテレビを近くで見た。
八木「Aちゃーーーーん!!!」
健太「待て…」
健太はなにかに気づいてバタッと倒れた。
「なんだよ?」
猪狩「うわ!!」
山中「まじかよ…」
八木「なになに!?」
「言ってよ!なに!?」
八木と俺だけ何も気づかずみんなに聞く。
健太が起き上がって左の薬指を触った。
テレビの中で笑うAの左手の薬指にはキラキラした指輪がついていた。
うそ……だろ…
___ピーンポーン!
インターホンが聞こえて玄関に走る。
郵便物を渡されリビングに戻る
「嫌な予感しかしないんだけど」
みんなが囲むテーブルの上に郵便物を置いた。
送り先はAから。
封筒の中を開けると嫌な予感大的中。
健太「結婚式…の……」
八木「招待状……?」
猪狩「はぁ!?誰とやねん!!」
手紙の裏を見る。
山中「おいおい…聞いたことある名前やで…」
そう言ってテーブルにその面を向けて置いた。
゙椎木知仁 ゙
「はぁぁあー?椎木!?!?!?」
俺らは戦意消失してその場にまた倒れ込んだ。
さいっあくだ……
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聡 - セイヤさんすこ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
ばな - もうほんとに素晴らしかったです...!!!何回でも読み直したいって思っちゃいました!!! (2020年9月6日 13時) (レス) id: dab9b2b7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2020年2月20日 1時