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GENside
渚「ねえ大ニュース！」
急に控え室に入ってきた渚
KOUHEI「わ！渚ちゃんじゃん！久しぶり！」
渚「久しぶり！こーへー！ねえ聞いて！玄！」
激しく俺の肩を掴んで揺らしてくる渚
「んだよ、今はちょっと…」
RYU-TA「いいよなぁ…女の子のために曲作っちゃってさ〜、フェス前のこのドキドキ…はぁ…いいなぁ……」
緊張してるのが丸わかりだったメンバー
「別にそーゆーわけじゃ」
渚「セイヤくんに告白されたの！やっと！やっとだよ！」
ずっと渚はセイヤが好きだった。
やっと告ったか。
「あーおめでと」
渚「あんた達もはやくチキってないでAに気持ち伝えなよ〜」
「今日…Aは？」
どうしても聞いてしまった。
渚「飛行機がね……13時発だから…もう多分…」
時計を見ると12時55分。
俯いてそう言った。
「あーそっか、最後の曲だけ録画してAに送ってほしい」
俺らは13時からのステージ。
「じゃ、行くわ」
渚「うん、頑張ってね」
なんてゆーか心がすっからかんな感じになった
今までは心臓が口から出そうで気持ち悪かったのに
KOUHEI「そんな凹むなよ」
RYU-TA「いつものステージ！」
HIROKAZ「動画みてもらえるんだから！」
3人はそんなこと言ってステージに飛び出した。
俺も3人を追いかけてステージに飛びだす。
たくさんの歓声
俺らを待っててくれたファンのみんな
パッと観客席を見ると大きく手を振る渚とその横にいるA。
は？飛行機は…？
RYU-TA「GEN？」
「あ、ごめんごめん。」
最初の曲、monolithを思いっきり演奏しその勢いでどんどんとセトリに入っている曲を演奏した。
「改めまして、名古屋から来ました04 Limited Sazabysです」
たくさんの歓声に包まれた
「もう最後の曲です」
えーとファンのみんなが声を出してくれる
「えー、もう最後の曲です」
えーを言わせたくて何度もそう言う
RYU-TA「しつこいしつこい…笑」
りゅーたがそう言って笑った。
「最後は俺たちフォーリミには珍しいラブソング、めちゃめちゃ気持ち込めて歌います」
そうしてAのことだけを考えながら全力でmilkを演奏した。
その曲中ずっとAを見つめた。
目が合って嬉しそうに微笑むA
飛行機より俺らを選んでくれたことが嬉しかった。
夢を諦めたのはなんか心がもやもやするけどその分俺らがまだまだ楽しい思いさせてやる。
向こうでは味わえないほどの楽しい思い出を。
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聡 - セイヤさんすこ (2021年3月7日 21時) (
レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
ばな - もうほんとに素晴らしかったです...！！！何回でも読み直したいって思っちゃいました！！！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: dab9b2b7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2020年2月20日 1時
