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Aside



「これ…よかったら着替え…使ってください」


弟のために大量に置いてある新品の下着と弟のダル着を猪狩さんと八木くんに渡した。



猪狩「こ、これって?」


八木「前も借りちゃってごめんねー?」


そう言って猪狩さんの方をじっと見つめる八木くん。


猪狩「あ、ありがとう…」


「お風呂…どっち先入ります?」


八木「じゃっ、俺行ってこようかな〜」

そう言いながら猪狩さんをじっとみたままおふろ場に向かった八木くん。


「あ、あの!勘違いしないでくださいね!これ弟のなんで!」


そう言って家にあった大量のお酒を机に並べた。


猪狩「めっちゃあるやん、A飲まへんの?」


一人の時はなんか虚しくなるから飲まない。


「んー、みんなで飲んだ方が楽しいですし一人ではあんま飲む気になれないってゆーか」



猪狩「辛いこととか思い出すもんな〜、一人って」



寂しそうな表情でそう言った猪狩さん

少し優しく微笑みながら缶チューハイをプシュッと開けた。


「猪狩さんにも、あるんですか?」

そう聞くと私に近づいてこくりと頷いた。


猪狩「俺らはいつになっても教師と生徒なんか?その喋り方何とかできへん?」


「え?」


coldrainのマネージャーをしていても私からして猪狩さんはかっこいい存在で、憧れに過ぎなかった。



猪狩「渚くらいはっちゃけでいがりんとか呼んで欲しいねんけど」


「そんなこと…できないですよ。」


いきなりそんなの……



猪狩「俺がそうして欲しいねん」


急に猪狩さんが私を抱きしめてそう言った。


「いがりんなんて呼べません…猪狩さんは本当に凄い人ってこと知っちゃったから…猪狩さんは猪狩さんです…」


猪狩さんはゆっくりと腕を緩めて私と目線を合わせた。



猪狩「まさととか…八木とか…玄とか…健太とか…セイヤとか……あいつらみたいに…俺も…Aと仲良くしたい…」



猪狩さんのこんな顔は見た事ない。

必死に頼む猪狩さん。



「私なんかが…呼んでも…」



猪狩「呼んで欲しい…タメ口で話して欲しいし」



今度は私から猪狩さんを抱きしめた。


「猪狩もいがりんもなんか違うから秀平にする」


そういうと嬉しそうに笑って私をぎゅっとして揺れた秀平。



猪狩「ありがとう!!めっちゃ嬉しいわ!!」



八木「お、お風呂出ました…」



猪狩「おう!んじゃ、俺入ってくるな!」



秀平はそう言ってお風呂に向かった。

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- セイヤさんすこ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
ばな - もうほんとに素晴らしかったです...!!!何回でも読み直したいって思っちゃいました!!! (2020年9月6日 13時) (レス) id: dab9b2b7ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月20日 1時

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