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健太side
それから俺たちはなんの結論も出ないまま話し続けた。
渚「本当にどいつもこいつも男らしくない！！」
集まっていた居酒屋になぜか渚ちゃんが来た。
masato「うわ！お前！！」
渚「おい！金髪！」
渚ちゃんはまさとに近づいて両肩に両手を置いた。
渚「あんたならわかるはず、どうしたらいいか」
渚ちゃんは真剣な眼差しでまさとにそう言った。
masato「わかってるよ…」
まさとはそう言って俯いた。
そしてカバンから作詞の紙をみんなの目の前に出した。
masato「俺は……歌う。歌うことでしかあいつに恩返しはできないし気持ちを歌として伝えることしか出来ないから。Aが来るかはわかんないけど…俺は歌う。」
まさとはそう言ってビールを飲み干した。
猪狩「俺も歌うー、せっかくいい歌詞できたのに歌わへんのはもったいないしな」
猪狩さんもそう言って笑った。
GEN「俺も歌うよ……」
それからみんな歌う方向へ話が向かっていった。
渚「誰かひとりが言い出さないと自分の気持ち言えないなんて本当どこまで情けない男たちなんだか」
渚ちゃんはため息をつきながら微笑んでいた。
渚「あ、噂をしてたらAからだ。はーいもしもーし？」
渚ちゃんは陽気に電話に出た。
渚「A？いまどこ？A！？」
渚ちゃんの表情がパッと変わって空気も変わった。
渚ちゃんが電話を切ってカバンにしまった。
「Aちゃん……なんかあったの？」
渚「あいつがって……」
その言葉を聞いてまさとが一目散に店を出ていった。
その後に続いてみんなも店を出ていく。
「おじちゃんお釣り要らないから！！ごちそうさまでした！」
お金を置いて俺も飛び出した。
まさとについていくとすぐにAちゃんが見つかった。
砂浜でAちゃんが泣いていた。
まさとはAちゃんをぎゅっと抱きしめた。
masato「怖かったよな…ごめんな」
優しく背中をさするまさとと震えながら泣くAちゃん。
あいつってきっと元旦那のこと。
まさとはAちゃんのことなんでも知ってる。
それに負けた気がして何も出来ずにぼーっと海を眺めた
八木「健……太？」
「ん？」
そう呼ばれて八木ちゃんの方を向いた。
GEN「泣いてる」
そう言われて顔を触ると確かに涙が流れてた。
渚「あの金髪、結婚してんの？」
GEN「うんしてる」
渚「あいつがAと結婚してたらね」
その言葉が俺の胸をもっと苦しめた
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聡 - セイヤさんすこ (2021年3月7日 21時) (
レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
ばな - もうほんとに素晴らしかったです...！！！何回でも読み直したいって思っちゃいました！！！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: dab9b2b7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2020年2月20日 1時
