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GENside
とりあえず、俺ん家で保護することになった。
泣きまくってすぐ寝てしまったAは目が腫れたままずっと車でも爆睡していた。
勝手に携帯を開いて旦那には実家にいると知らせた。
俺ん家についてちくわが構ってほしそうに俺を見る。
「ちょっとまっててちくわ」
そう言うとスタスタとリビングへ行ってしまった。
セイヤ「うぉー！ほんもんやん！ちくわちゃん！」
セイヤがそう言ってちくわを構ってくれている。
Aをベッドに寝かすと眉間にシワを寄せて寝返りを打った。
「嫌な夢でも見てんのかな」
そう言うとセイヤが不思議そうな顔で俺を見た。
セイヤ「ねえ？玄ってAちゃんとなんかあった？」
なんか……といえばあった。
「なんで？」
セイヤ「いやー、まさとがなんかあったんじゃね？って言ってたから、やっぱずっと一緒にいると分かっちゃうもんなのかねー？」
そう言ってAの横に寝転がったセイヤ
「寝ただけ一緒に」
そう言うと勢いよくセイヤが起き上がった。
セイヤ「ね、寝た！？」
「寝たって眠ったのほうね？」
セイヤ「びっくりしたな〜、」
そう言ってまた寝転がったセイヤ
セイヤ「にしても、どーする？」
どーしようもない。
A自身その旦那をどう思ってんのかそれすらも分からない。
でもあの時、帰らないでって言った時……
本当に震えてた。
目から大粒の涙が溢れてた。
あの時助けてって合図だったのかもしれない。
セイヤ「本当に美人だね」
セイヤがAの寝顔をじっとみながらそう言った。
そのあと優しく頬に触れた。
「俺、今気づいたんだけど」
セイヤ「ん？」
「3年になってからすぐこいつのこと好きになってた」
セイヤ「え！？1番嫌ってたのに！？」
「なんかムカつくんだよ、誰にも頼らないとことか無理に笑うとことか……でも、健太とあいつがいるとイライラしてたし……好きなんかなって」
それにいま、こんなに助けてやりたいと思う。
守ってやりたいと思う。
なんで結婚なんてしたんだよって思う。
もっとはやく再開して俺と結婚してればとか考える。
気持ち悪、自分。
帰らないでって言われた時、助けてやりたかった。
頼ってくれて嬉しかった。
泣かせたくない。そう思う。
「俺が守ってやりたい」
セイヤ「俺も思うよ」
セイヤから意外な一言が出た。
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聡 - セイヤさんすこ (2021年3月7日 21時) (
レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
ばな - もうほんとに素晴らしかったです...！！！何回でも読み直したいって思っちゃいました！！！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: dab9b2b7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2020年2月20日 1時
