【地縛少年花子くん】花子くんは三つ子！？【男主】 (ページ20)

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２０. 【ミサキ階段　其の二】ページ20

花「ここがその"異界"

安否は別として…居なくなった生徒もみんなこのどこかに居るはずだよ。」

八「ここが…」

確かに別世界。

学校とはまるっきり雰囲気が違う…

ぬう…

！

な、なんだ…人形か…。

光「うお」

道が全部水没してる…

【境界

此岸と彼岸

二つの岸辺を繋ぐ海

そこは怪異達の棲む世界】

ちゃぷ

ピキ

鱗が…！

こっここで転ばないようにしなきゃ

魚になっちゃう…

足だけならセーフかな…

光「おい花子！

何も居ねーぞ。

引き裂かれるんじゃなかったのかよ？」

花「こんなすぐにはやらないよ。早々おしまいじゃつまんないだろ？

ちょっとずつちょっとずつ削ってくのがタノシーんじゃん」

光「しゅ、シャミ悪ぃーな」

花「そりゃそーさ。俺達は七不思議。学園の怪異を束ねる七つ頭として

より多くのヒトに知られていなくちゃならない。

だから俺達はヒトを脅かす。楽しいこと優しいものより、嫌なこと怖いものの方がずーっと記憶に残るだろ？

…とはいえ今回の二番はやりすぎだ。

こんなことはさっさとやめさせないと。

…何その顔。」

A「…七つ頭。八つじゃダメなの？俺も七不思議なんだけどー」

花「あぁ、ごめんごめん」

A「俺がオニーチャンなのにぃ…」ﾎﾞｿｯ

光「なんかオメーら兄弟みたいだな」

八「仲良しなのね！」

ジリリリリリリ

八光「「！！」」ビクッ

八「で、電話…？」

ジリリリリリ

ジリリリリン

ジリリリリ

ジリリリリン

ガチャ

光「あっ先輩！」

『…』

八「あのっあなたは…」

『…あたしミサキ…』

八「"ミサキ"って…」

七不思議からの電話…！？

『この階の上にある学び舎で生徒にものを教えていたの。

でもここで身を裂かれて殺された。

丁度あなたが立っているところでね

ねぇあなた。あたしの身体

探してくださいな

これじゃあ何も出来ないわ…』

八「ま、待って！葵は…」

『まずは腕。

右の腕___

この手であたし白墨(チョーク)を使って字を書くの。

急いでね、じきに授業が始まるわ』

ツーツーツー

八「切れちゃった…」

ギ

ギ
ギ

ギ

ギィ

ぐるん

ガコンッ

サラサラサラ…

光「…ふん時間制限付きってことかよ」

八「あそこに腕を置けば先に進めるのかな…？」

花「さぁ？でも何かは起きるだろうね」

八「…」

光「平気っすよ先輩！あんなイタ電無視して行きましょう！」

A「やめたほうがいーんじゃない？」