【地縛少年花子くん】花子くんは三つ子！？【男主】 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:48,348 hit

１２. 【祓い屋の少年】ページ12

(side書いてなかったら寧々ちゃんsideです！書き忘れてました！)

八「は～、イケメンが空から降って来ないかしら…」

花「ヤシロ…」

八「べつに本気じゃないもん。現実とフィクションの区別くらいついてるもん。

でも怪異の助手なんてやってるのよ？
つい特別な出会い、特別な恋を期待しちゃうじゃない」

花「トクベツ？」

八「そうねぇ、例えばこの映画みたいに…

高貴な血筋ゆえに悪霊に囚われた可憐な少女(私)

そんな彼女の目の前に突然空から降ってきた美少年

彼は見事、悪霊を打ち祓い少女と結ばれるの…！」

花「俺、打ち祓われてるんだけど。まじ？」

はぁ、でも憧れるな…

花「キケンシソー禁止ー

大体そんなモーソーしなくても

ヤシロには俺がいるじゃん」

八「むぅ」

？「そこまでだ！！

やっと見つけたぜ悪霊め！！」

空から男の子…

あの映画と同じ…！

？「かもめ学園中等部三年…」

まさか美青年が私を…！！

？「源光だ！冥土の土産に覚えときやがれ！！」ギラギラギラ

美少年…ではない。

八「知り合い？花子くんのこと見えてるみたいだし…」

花「直接の面識はないけど…

あの少年は源家の人間だね。
俺が見えてるのもそのせいだ」

八「源家…？」

武士？

花「昔々のお話さ

今より遥かに夜の闇が濃かった時代。当時、俺達怪異は妖怪と呼ばれ今よりずっと強い力を持っていた。

中でも神にも勝ると恐れられていたのが"日本三大悪妖怪"と並び称された三体
九尾、大天狗、酒呑童子。

その一角大江山の悪鬼、酒呑童子を打ち倒したのが____

稀代の祓い手、源頼光。

そこの少年のご先祖様だ。」

光「その通り！！随分と詳しいじゃねぇか…。

ご先祖様が後の世のため遺した強力な退魔具の数々。
それらを受け継ぎテメーらみてぇなタチの悪い怪異どもから人々を守る。

それが源家に生まれた男子の役目！！

つーわけでオレはお前を祓う！！

覚悟しやがれ花子！！」

ビュ

ズシ

あれは…傘？

花「"祓う"ね…

君には無理だと思うけど？」

光「そうか？」ニヤッ

バチィッ！！

光「残念だったなァ花子」

バチバチ

花「…ッッ！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

グラ…

ドサッ

八「花子くん！！」

光「これは我が源家に代々伝わる退魔具"雷霆杖(らいていじょう)"

持ち主の霊力を退魔の雷に変換して打ち出す霊杖だ！！

それに直接触れるとはとんだマヌケ野郎だぜ！！わはは！！」

花「う…」

光「これで終わりだァ！！」