【地縛少年花子くん】花子くんは三つ子！？【男主】 (ページ16)

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１６. 【ミサキ階段　其の一】ページ16

Aが探し回っていたときの話。
ーー

花子くんは言いました

"ヤシロは人殺しでも仲良く出来るんだ"

…あのときの花子くんなんだか…

…怒ってた？

…違う

あれはそんなのじゃなくて

あれは…

葵「…ねちゃん、ねねちゃん

寧々ちゃんっ！」

はっ

葵「聞いてる？」

八「ご、ごめん」

葵「もー。寧々ちゃんたら最近ぼんやりしてばっかり…

あ、もしかして新しく好きな人が…」

八「うーん…だったら良かったんだけど」

葵「…

あっそうだ！寧々ちゃんこんな話知ってる？

七不思議の二番目
"ミサキ階段"

その階段の四段目を決して踏んではいけません

決まりを破れば死者の世界に引き込まれ

その身を千に万に引き裂かれてしまうでしょう

そして黄昏時、その階段には犠牲者の血がどこからともなく滴り落ちる…」

八「そ、その階段って…」

葵「美術室前のB階段。

血溜まりを見たって子が何人もいるんだから～～」

ヒィィ…

葵「あれ？確か寧々ちゃん好きだったよねこういうお話…」

八「好きだよ！好き好き！」

好きなんだけど…

葵から聞いた話が現実になったばかりなのよね…

葵「じゃあ良かった！私は怖い話ってちょっと苦手だけど…

寧々ちゃんが元気になるならいくらでもしてあげるからねっ！」

八「葵…

あっそういえば…

「おーい。赤根さんなーんか忘れてませんかね

本日四時半美術室にて

先生と♡

進路相談♡」

葵「そうだった！すぐ行きます～

あ、寧々ちゃん！

また怖い話探しておくから元気出してねっ！」

ありがとう葵…
でも怖い話は探してくれなくていい…

八「あ、」

花が咲いてる…

一生懸命世話してたし…葵喜ぶだろうな

明日教えてあげよう。