ハニー＊バター＊スイート 3【HS】

108:体育祭への準備 ページ9

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〈例えば一等星とか明るいって言うけど、そうじゃないと思うんだよね。や、もちろん明るいとは思うよ？けど地球の近くにあるから明るいんだよ。
太陽なんてまさにそれで、一番近くにあるからあんだけ眩しい。

でないとさ、どんだけ燃えて輝いてても、遠くにあったらそもそも見えないんだし。ってことで＿＿〉




プチとラジオを切って、フラフラとベッドに突っ伏す。

輝くものが近くにあると分かったって、簡単じゃない。



明日の試験、ちゃんと解けるかな……
でも流石にもう寝ないと。















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「みなさん試験お疲れ様です。二日目が終わってすぐの招集で悪いけど、体育祭の役割決めをしていきます」




ホソク先輩が議長席で簡単に説明をして、書記の先輩が黒板に書いていく。

ナムジュン先輩とは、遊園地の時もお互いにスルーしてたし、実は今日も挨拶できてない。
議長席の隣でファイリングされた分厚い資料を捲っている。


…あ、ビリっていった。
目が合いそうになったのを慌てて逸らす。




「では最初に体育祭実行委員長と、用具の全体統括責任者についてなんだけど、一年生は初めてだと思うから、それぞれ紹介を…」




「はいっ！ホソク会長！」




ジミンくんが手を上げて、席を立つ。




「体育祭実行委員長が表のドンだとしたら、用具全体統括責任者は裏のドンですよね！

表立って各クラス委員への指示や、最初と最後の挨拶。体育祭全般への決定権があり、体育主任の先生と二人三脚で作り上げていく委員長。

それに対し用具は地味かと思いきや、出し入れのタイミングや指示、事前の備品チェックを担い、それが上手くいかないと体育祭自体が台無しに…

煌びやかな体育祭実行委員長でさえ頭が上がらないと噂の、裏で全て取り仕切る用具全体統括責任者！


どちらが欠けても成立せず、この両輪によって明世高校の体育祭は運営される。


…違いますか？！」




ジミンくんの流れるような弁舌にそのまま流されて、みんながポカンとする。

たっぷり3秒後くらいに、ホソク先輩が笑って頷く。




「ふっあはは、流石ジミン。まあ…そんな感じで大体合ってるよ。

委員長と責任者は、去年補助を担当した2年生に持ち上がりで就任してもらうんだけど、今から決めたいのはその補助をする1年生」




ぐるりと私たち1年生5人を見渡す。




「今年サポート役に就いたら、来年の体育祭の役割も必然的に決定するからね」


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