ハニー＊バター＊スイート 3【HS】

142:ミーアキャット ページ43

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「おいA。見てこいよベストフォトの結果」




朝から登校してきて、なぜか教室にいたジミンくんに顎で指図される。




「Aおはよう〜昨日具合悪くなってたって聞いたけど、大丈夫だった？」




『ヘヨンおはよう。うん、もう良くなったよ。一時的なものだったみたい』




「それなら良かった。ホソク先輩とは何もなかった？」




ソクジンくんに推し量るように聞かれて、思わずどもりながら返事をする。
怪しまれちゃったかな…




「ホソク先輩って生徒会長だよね？一緒に帰ったの？」




『丁度お迎えが来てるから、具合悪いなら送っていくよって言ってくれて』




「へぇ〜優しいね」




「A、ベストフォトってば」




『あ、昨日は集計参加できなくてごめんね、どうだった？』




「だから自分の目で見てきなよ」




あんまりジミンくんに催促されるから、荷物を置いて貼りだしてあるところまで向かうと、まばらに人だかりがあった。

1位は…




『えぇ？何これ』




後ろからついてきていた3人を振り返ると、ジミンくんは面白くなさそうな顔で、ソクジンくんとヘヨンは二ヤついていた。




「ベストフォト1位おめでとー！」




『いやいや、開票ミスだよね。ソクジンくんもちゃんと確認しないと』




「ちゃんとしたよ。それに俺も入れたしね」




「私も入れたよ」




「うそ…」




すると「日傘ちゃんおめでとー」とどこからか声を掛けられて戸惑う。




「A、ペンサしないと！」




『そんなのできないよ』




ヘヨンとヒソヒソしてたら、近くにいた3年生の女性の先輩方に「可愛い」なんて言われてしまって顔が熱くなってくる。




『も、戻ろうよ』




「はぁーあ！Aに見事に出し抜かれちゃったな」




教室に戻るまでにも「おはよう」と声を掛けられて、なんとか返す。
声を掛けてくれる人たちは全然嫌な感じではないけれど、慣れてないから声が裏返っちゃう。

ワタワタして、落ち着かなくてふとソクジンくんの顔を見たら、ぶぶっと笑われる。




『笑わないでよ…』




「なんか、ミーアキャットみたいで」




『どこが？』




心底理解できなくて問い返したら、ふと真剣な顔になる。




「あとさ、今日の放課後。…少しだけ残って」




その一言で、中間試験の結果の事だと分かる。
そうだ。今日返ってくる個人票で、賭けの結果がでる。


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