102:抱きしめたい ページ3
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『それは…』
「A、分かんないよ…教えてよ。
俺が抱きしめたいのは、Aだけなのに」
そっと回る腕、振り払えない。
大好きな人の体温がすぐ後ろにあって、息ができなくなってくる。
「許嫁の事は、絶対にどうにかする。父親に話すから、絶対説得するから」
プロポーズみたいな言葉に、心がグラグラ揺れる。
正面から抱きしめてほしい。
キスしてほしい。
好きって…言ってほしい。
そうじゃない。そういう事じゃない。
色々絡まってて、何が本当かもう分かんないの。
ホソク先輩といると、幸せで…
自分がどんどん暗くなってくの。
「Aと距離ができるの、めちゃくちゃ辛い…」
『お姉ちゃんは』
「え…」
ほとんど無意識に言葉が飛び出した。
『私のお姉ちゃん、知ってますよね』
「…A？」
『私はお姉ちゃんの、代わりですか？』
「何のはなし、」
気になっていた。
知りたかった。
知らないままが良い？
『チェ・ジス…お姉ちゃんと、どういう関係でした？』
力の抜けた腕は簡単にほどけた。向かい合って一歩距離を取る。
ホソク先輩の目は、大きく見開かれていた。
『私より強く輝く、一等星です』
「そんなの」
『そんなの？先輩たちの間で噂になる程仲が良くて、そんなの？』
「待って、何を聞いたの」
『聞かれたら困る事、やっぱりあるんですね』
「無いって、全くない！ただ変な尾鰭がついた噂になってないか」
『お姉ちゃんとの事、教えてくれても良かったじゃないですか。許嫁の事も。
なんにも知らない私はさぞかし滑稽でしたよね？！』
自分に自信がない、だけじゃない。
ホソク先輩って酷い人。
引き返せないくらい好きにさせて、なのに“確かさ”をくれない。
だから確かな私になるしかないのに…
優しくして、抱きしめて、そのままで良いみたいに惑わす。
「どうしてそんな話になるんだよ。大切だから言えなかったんだよ、悲しませたくないから隠してたのに」
『Mくんとμなら、事実を話す必要も無いですもんね』
ホソク先輩の目つきが鋭いものに変わる。
「それ本気で思ってんの」
『あ…』
「俺にとって。…ホソクにとって、Mにとって、初めての女の子は本当にμで……Aなのに」
『それなら好きって！
言ってほしかった…』
言った瞬間、ザーッと青ざめる。
こんなのあり得ない。
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Suzy(プロフ) - あさなさなさん» 💜💛♥ (3月7日 1時) (
レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - Suzyさん» コメントありがとうございます！ちょこっと攻めました…！笑 (3月5日 21時) (レス) @page48 id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - ソクジナの攻め💛楽しみです(^_<)-☆ (3月3日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - るるさん» ご期待に応えられるような更新だったでしょうか…(ドキドキ) Xは(@asana_sana16)です。鍵付・成人表記があれば大丈夫です！興味を持っていただきありがとうございます！ (2月2日 21時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！めっちゃ楽しみにしてましたー！！Mくんとのこれからがどんな風になるのかドキドキします…！お話変わるのですがあさなさなさんはXやってますか？あればフォローしたいので教えて欲しいです！ (1月31日 21時) (レス) id: 345da165ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年11月23日 0時
