116:触りたくなった ページ17
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『え?!そういうんじゃないよ。なんか、もう一度採点されるみたいでドキドキしてて…』
「そこまで全力で否定しなくてもよくない?」
『だってほんとだもん』
「ジミンって本当に子どもだね。ここで冷やかしたって、出てくるものも出てこないでしょ」
『ヘヨンまで、違うってば…』
「あ、Aやっぱりここゴッソリ落としてる」
『う?あ、うん…それはもう一つのとこんがらがっちゃって』
「名前は似てるけど内容は結構違うよ。暗記する部分だけ抽出するから抜けちゃうんだよ。今から歴史の流れの要点だけを説明するからね」
『うん』
そこからは1時間くらい集中して、その後順にお風呂に入った。
寝る場所は広めの客間が一部屋あって、4人でお布団を敷く。場所はソクジンくん、ジミンくん、私、ヘヨンだ。
男女の間は広めにとって、私とヘヨンはお布団をくっつけた。
寝る前に頭の中でソクジンくんに教えてもらった歴史の流れをリピートしていたけれど、どうしても途中が思い出せない。
気になって仕方なくなってくる。
まだみんなも寝る雰囲気じゃないし、ちょっとノートの確認してこよう。
『ソクジンくんの部屋、行って良いかな。ノートの確認したくて』
「ん?良いけど、気になる事あるなら教えるよ」
『そうやって楽に勉強したら、覚えないと思うから』
「えー今から夜更かしして遊んで、明日の日中また頑張ろうよ〜」
『ジミンくんごめん、どうしても気になって』
「トランプもウノも持ってきたよ」
「勉強合宿って言ってるのに何持って来てんだよ」
「よし、ジミン。じゃあ私とやろう。二人でババ抜きね」
「何それガチンコ勝負じゃん、絶対負けないから」
ジミンくんとヘヨンはトランプの準備を始めて、ソクジンくんがそれを乗り越えて来る。
「俺も付き合うよ」
『ごめんね、トランプしたくなったら戻っていいからね』
廊下に出ると、さらっと髪に指が通った。
驚いて振り返ると、ソクジンくんも驚いた顔で自分の手を見て、気まずそうに視線を落とした。
「なんか…触りたくなった。嫌だった?」
嫌だった?って…
『今更そんな事きくの?』
普通に手を繋いできたり、頬を触ったりしてきてたよね。
「や、その…女の子の髪って特別なのかなって思って」
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Suzy(プロフ) - あさなさなさん» 💜💛♥ (3月7日 1時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - Suzyさん» コメントありがとうございます!ちょこっと攻めました…!笑 (3月5日 21時) (レス) @page48 id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - ソクジナの攻め💛楽しみです(^_<)-☆ (3月3日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - るるさん» ご期待に応えられるような更新だったでしょうか…(ドキドキ) Xは(@asana_sana16)です。鍵付・成人表記があれば大丈夫です!興味を持っていただきありがとうございます! (2月2日 21時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!!めっちゃ楽しみにしてましたー!!Mくんとのこれからがどんな風になるのかドキドキします…!お話変わるのですがあさなさなさんはXやってますか?あればフォローしたいので教えて欲しいです! (1月31日 21時) (レス) id: 345da165ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさなさな | 作成日時:2023年11月23日 0時