今日も俺の好きなやつが可愛い (ページ1)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:30,855 hit

1話ページ1

万里side

俺が初めてあいつと会ったのは高校1年の夏だった

俺はいつも通り授業をサボって屋上で寝てた

万「暑っ…」

日陰とは言ってもやはり暑い

次の教科は確か英語だった気がする

面倒臭いから次の授業も休もう

そう思いまぶたを閉じた

『摂津万里くん。起きてください』

近くで人の声がする

誰だ？

『次の授業は受けてもらいますよ。早く起きて教室に来てください』

まぶたを開けるとそこには整った顔の可愛いをそのまま表したかのような女が立っていた

万「誰だお前？」

『私はあなたと同じクラスの姫宮Aです。クラスの学級委員をしています』

万「要するにお前は俺のクラスの学級委員だからあいつら(先生)に呼んで来いって言われたんだろ」

『違います。あなたを呼びに来たのは私がそうしたいと思ったからです』

万「…は？」

一瞬何を言ってるのかわからなかった

初めてだった。そんなのことを言われたのは

『何不思議そうな顔してるんですか？学級委員としてクラスの人達のことを第一に考えるのは当然の事じゃないですか』

万「いやだからってこんなやつに話しかけるか？普通」

『？こんなやつってなんのことですか？私はクラスの中であなたが授業に出ていないのが気になって話しかけたんですよ』

この発言で全てわかった

こいつは今までの人とは違う

万「お前、変なやつだな」

『なっ！いきなり失礼ですね！もうなんでもいいから早く教室行きますよ！！』

万「へいへい」

それから俺とAは一緒にいることが多くなった

そして気づけば俺はいつの間にかAのことが好きになっていた