Secret Girl ~Sho~

2023.5.23 ページ38

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紫耀「King & Prince様へ

デビュー5周年おめでとうございます。

これからもご活躍に期待してます。

AAより」






King & Prince宛の手紙は1枚目で終わっている。




不思議に思いながらも2枚目を開いた。




そこには“平野紫耀様へ”という文字が。




それを声には出さず、黙読した。




“平野紫耀様へ


デビュー5周年おめでとう。

私はやっと紫耀くんに追いつきました。

デビューという夢を叶えた紫耀くん。

私もこっちでちゃんと叶えられたよ。

5月30日に日本に帰ります。

その時は笑顔で おかえり って言ってね。


AAより”






勇太「紫耀、どうした？」




紫耀「ん？あぁ、なんでもない」




玄樹「ねぇ、早く食べようよ」






玄樹の意見を聞いて国民的彼氏が

ナイフでケーキを切り分けた。






優太「じゃ、いただきまーす」




海人「ちょっと待って！」




優太「ふぇ!?」




海人「ひと口目は紫耀って決まってるから」




優太「なんでだよ！いいじゃんか別に」




海人「よくない！」




廉「ええよ、紫耀。

優太はほっといてはよ食べ」




紫耀「ありがとう」






まだ事情を知らないPrinceに

やっぱり話した方がいいのだろうか。




そう思いながらケーキをフォークで

切り取って口に運んだ。




その瞬間に感じる甘さや生地の柔らかさ。




普通に美味しいだけじゃない。




本当に想いを込めて作ったら

食べた人に伝わることを知った。




Aのケーキはそんなケーキだ。




言葉では表せないほど感動的な美味さ。






紫耀「美味しすぎる！」




優太「もう食べていい？」




玄樹「いただきまーす」





メンバーもそれぞれ食べ始めた。




みんな口々に 美味しい という言葉を発する。




今度会うときに伝えてあげよう。




みんなが褒めてたよ、って。




だからやっぱり、メンバー…特にPrinceに

ちゃんと話さなきゃって思った。






紫耀「……みんな、聞いて欲しいことがあるんだ」









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