2012.2.3 ページ13
･
それからまた1年ちょっとが経った頃、
紫耀くんは受験生。
だから、会いに来てくれる回数が
少しずつ減りつつあった。
しかも明日は私立高校の入試。
でも今日は3週間ぶりに会いに来てくれて
紫耀「実はさ、ダンスの合宿みたいなやつで
東京に行くことになったんだ。
だからまた2週間は確実に会えない」
『そう、なんだ…… 頑張ってきてね』
紫耀「帰ってきたらどっか遊びに行こ？
Aの行きたいところ、連れて行ってあげる」
『でも、受験生だよ？』
紫耀「たまにはいいじゃん？息抜きとしてさ。
Aも病院ばっかじゃおもんないでしょ」
『いいの？』
紫耀「うん！決まり！」
嬉しそうに頷いた笑顔は
いつものようにキラキラと輝いている。
『紫耀くん、私ね、手術することにしたの』
紫耀「……そっか…！」
『紫耀くんが帰ってきたら
絶対元気になって待ってるから
紫耀くんも成長して帰ってきてね』
紫耀「うん。頑張れA」
『紫耀くんもね』
紫耀「あ、そうだ。
これ、Aにあげようと思って。
手術するならお守り替わりにもなるしね」
紫耀くんが渡してくれたのは
クマのストラップ。
紫耀くんみたいな笑顔で笑ってる。
『いいの？』
紫耀「うん」
その日、私たちは初めてキスをした。
今までずっと惹かれあって生きてきたから
自然と唇が重なったんだ。
でもこれが、最初で最後のキスになるなんて
私たちはまだ、知る由もなかった。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1831人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kahon - 良いですよね＾＾ (2019年4月30日 23時) (
レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど(プロフ) - kahonさん» 再びコメント嬉しいです！私はきしれんが好きです♪ (2019年4月30日 2時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
kahon - キンプリ、みんな色んな個性があってとても面白いですよね＾＾なんかお姉ちゃんが教えてくれるんですよ。作者さんは、どのコンビが好きなんですか？しょうれんとかいいですよね＾＾ (2019年4月29日 16時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
kahon - こちらこそ、こんな最高の作品にそして、作者さんに出会えて良かったです。これからも期待してます＾＾ (2019年4月29日 16時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど(プロフ) - kahonさん» 最高級に嬉しいです！！そう言ってくださる方に出会えてよかったです（≧∇≦） (2019年4月29日 15時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かすたーど | 作成日時：2019年3月4日 23時
