第222話 ページ26
『瀬名先輩に言われて、気づいたの』
零 「なにを?」
『……やっぱり、私はここにいる、人間じゃ、ないってこと』
私がそう言うと零は私の手を握ってきた
私が震えていることが分かったのだろうか
零 「そんなことねぇだろ」
『ううん、そう、なんだよ。アイドルなんて、興味がない私がいたらダメなんだよ』
零 「A……」
零が呼ぶ声に安心してしまい、また涙が出てきてしまう
『ここは、アイドルになる、ための学校だもん。アイドルにならない、私がいたらダメなの』
零 「そんなこと………」
そう言って零は黙ってしまう
零の顔が涙で見えなくなってしまう
『だから、決めた』
零 「決めたって……まさか」
『私、学校やめっ、る』
零 「なんでそうなるんだよっ!」
私がやめると言った瞬間、怒りながら零は立ち上がった
『だって……』
だってこうするしか……
『こうする、しかないんだもん』
そう言った瞬間に涙が零れはじめてしまう
だってこうするしかないし……
それなのに、零はなんでこんなに怒ってるの?
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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1
作成日時:2023年1月28日 11時