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260華 ページ17

来てくれた、本当に来てくれた

僕は嬉しくて袖で口元を隠してしまう

なぜなら口角が上がっているのを見せないために

そして君の瞳に映っている僕は泣きそうな顔をしてた

それほど嬉しかったのだ

そして言葉を言ったと同時に涙が流してしまった

でも嬉しかったので、自然と笑顔になってしまう

すると、水葉様は僕の方に近づき悲しそうな顔で、僕の涙を拭ってくれた

そして僕を泣かせてばかりだと責める水葉様に慌てて涙を拭った

僕は水葉様になんて顔をさせてるんだ

僕が涙を拭うと、せっかくの化粧がとれると言ってきた

僕はそう言われ、つい黙ってしまった

そうだ、水葉様は化粧をして綺麗な花魁姿になった僕を見て綺麗と言ってるんだ

僕自身を見て綺麗と言ってるわけじゃないんだ

仕方ない、仕方ないんやけど……

それがなにより悲しかった

僕が静かになると、水葉様は思いたったのかある言葉を言ってきた

それは僕が望んだ言葉だった

『化粧してなくても、もとから黄玉様は綺麗なんだろうな』

「っ!!」

そう言って水葉様は僕の頬を撫でてきた

261華→←259華



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明桜(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!これからもゆっくり更新していくので、よろしくお願いします! (2022年10月2日 11時) (レス) id: b4587a2f8b (このIDを非表示/違反報告)
- わわわ、更新嬉しいです!続き楽しみにしています!!! (2022年10月2日 11時) (レス) id: ede5190494 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1  
作成日時:2022年9月18日 16時

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