【あんスタ】あの日常が戻ってきた瞬間に来てしまった女の子11 (ページ28)

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第522話ページ28

『こはくの言葉が嬉しくてっ』

こはく｢…………｣

『私もこはくに会えて嬉しいよ』

こはく｢ほ、ほんまか！？｣

私が嬉しいと言えばこはくは肩を掴んで言ってきた

急にどうした？

『う、うん』

こはく｢ほんまにわしに会えて嬉しいん？｣

『本当だよ。嘘なんてつかないよ』

なんでこんなことで嘘つかなきゃいけないんだ

こはく｢そっか｣

こはくはそう言って離してくれた

なんだか嬉しそうだ

てか、今ので涙も引っ込んでしまった

私はそう思いながらスプーンでいちごとチョコクリームを掬う

『こはく』

こはく｢ん？｣

『はい、あ〜ん』

こはく｢……は？｣

私はこはくにスプーンを差し出す

するとこはくは目をまん丸にしている

『内緒にしてくれるお礼』

こはく｢お礼って……｣

『こはく、食べたかったんでしょ？』

こはく｢なっ！｣

私が言うと驚くこはく

食べてる途中からこはくの視線が痛かった

一瞬だけ彼を見たら私のパフェに釘付けだったのだ

きっと食べたかったんだろう

『違う？』

こはく｢Aはんには適わんなぁ｣

そう言って眉をさげて笑うこはく