55．やっぱ無理！！ ページ17
．
ｽﾀﾀﾀﾀ
できるだけ音をたてないよう鼻を頼りに静かに階段をかけ上がる。
二階、三階、四階···そして五階。
階段から一番近い右角の部屋。
耳を澄ますと沖田と神楽の声が。
ここにいる。
そう確信すると、私は扉を少し開けて隙間から中を覗く。
そして私は部屋の中の光景に目を見開いた。
·
·
·
「だからお前ははやく眼鏡のとこいってこいっつってんだ！」
「なんでお前のいうこと聞かなきゃならないアルか！！お前が新八のところにいけよコノヤロー！！」
「俺はここでAを待ってんでィ！」
「そんなAとチンピラチワワを二人っきりにしておけるわけないだロ！！」
「誰がチンピラチワワだ！！」
·
···私が言えることでもないけどここで喧嘩すんなよ···
私が言えることじゃないけど。
···まあ何となくここまでは想定できてたからそこまで驚かない。
「あ、新八？五階の階段の近くの右角の部屋。準備よろしく」
『オッケー』
新八に無線で連絡を入れて返答が帰ってくる。
それを確認すると私は部屋へ突入した。真正面から。
「はいはーい、ヒーローの登場だよ！敵共、そんな喧嘩なんかしてる場合？私が捕まえちゃうよー」
私が扉を思いっきり開けながら入ると神楽と沖田は同時にこちらを向く。
「A！！」
「随分と早いご登場だねィ、ヒーローは」
神楽は驚き、沖田はニヤリと笑う。
「そうそう、私は仕事が早いからさ。まあともかく···捕まえるよ！」
私はそれと同時に飛び上がり、二人も戦闘準備に入る。
そして私が最初に狙ったのは少し行動が遅れた神楽·····
「やっぱ無理！！」
私は四つん這いになり床を叩く。
「「は？」」
二人が間抜けた声をだす中、
「···私には、私には···神楽を傷つけるなんてできない！！！」
私はそう叫んだ。
ーーー
お気に入り300人突破！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 357人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雲隠れ - え、嘘っ！終わっちゃった… (2021年6月1日 23時) (
レス) id: 9c937fba5d (このIDを非表示/違反報告)
りおねる(プロフ) - カナメさん» 変身遅くなってすみません！！ありがとうございます！全然更新できていませんが頑張ります！ (2019年4月2日 14時) (レス) id: 5844c235da (このIDを非表示/違反報告)
カナメ - この作品凄く面白くて大好きです!!これからも更新頑張って下さい! (2019年3月29日 22時) (レス) id: 162b64b089 (このIDを非表示/違反報告)
りおねる(プロフ) - フラン(スマホ)さん» ありがとうございます！これからは更新が遅くなると思いますがよろしくお願いします！ (2019年2月26日 19時) (レス) id: 5844c235da (このIDを非表示/違反報告)
フラン(スマホ)(プロフ) - コメント失礼します。銀魂とヒロアカのコラボ、凄く好きなので嬉しいです！ギャグも面白くて、サクサク読めちゃいます笑これからも頑張ってください！ (2019年2月25日 18時) (レス) id: f2d071ed58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りおねる | 作成日時：2018年7月30日 12時
