オカンとは…？【菅原孝支】

オカン？ ページ4

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放課後、「部活をやってる姿もかっこい〜！」という声が聞こえてくるがそれは……どうやら間違いではないらしい。


菅原とは、部活が違う。
菅原は、男子バレー部。
私は、女子バレー部。

…男子か女子かの違いだが、体育館が違うから会わなくて済むのだ。


「A〜！」

私の名前を呼びながら、こちらへ走ってくるのは女バレの主将、そして私の親友でもある道宮結だ。

「結！一緒に部活行こう！」

「うん！」

元気に返事をする結。相変わらず可愛い。
一応言っておくけれど、私は決して女性が好きなわけではない。



ちなみに私のバレーでのポジションはS(セッター)だ。
…よくよく考えたら菅原と一緒じゃないか。



「？A、どうしたの？」

急に黙り込んだ私を不思議に思ったのか、結が首をかしげる。

「いや、よく考えたら菅原とポジション一緒だな…って」

「そうだね。Aって、なんだかんだ言って菅原のこと好きだよね」

結の言葉に、思考がストップする。

…え？

「何言ってんの！私が！？菅原を！？」

あ、ああああり得ない！結さんは、急に何を言いだすのかね！？

「あはは〜！冗談なのに何慌ててるの〜？まさか、図星だったりして〜」

ケタケタと笑う結。

「冗談にも限度ってのがあるよね！！それに、図星じゃないし！私が菅原を好きなんて、西から太陽が昇るくらいあり得ない！」

「でもさ、菅原はAのこと好きかもよ？」

急に声のトーンを落として、真顔になる。

「な、何言ってるの！私のことが好きなら、あんな態度とらないでしょ！！」

普通は、好きな人には優しくするよね。少なくとも、私はそうするな。

「だって、本当のところどうなの？菅原クン」

…え？
今、菅原って言ったんですかね？


「あはは！どうだろうな〜？…それは、秘密ってことで」

すると、曲がり角から菅原が出てきた。うぉい、いつからそこに居た！？
…そんなことより、私の事を好きじゃないって否定、しないの？

突然のことに、私が少し固まっていると結が

「A！もう部活始まっちゃう！！行こ！」

と言って体育館へと走っていった。

「待ってー！」

置いてかれまいと、私も走る。
それにしても、さっきの菅原の言葉……、何だったんだろう？

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