女子力? ページ26
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「いてっ!もう少し優しくできないの〜?」
手当をしてやっている俺に向かって、不満を言うA。
「文句言うなよ…。それにしてもお前の母さん、俺のことあっさり家の中に入れたよな〜。もう、結構遅い時間なのに」
「あぁ…。何か菅原のことを彼氏だと勘違いしたみたい。…お母さん、こういう話大好きで」
へぇ、そうなんだ。
なんともなさそうに装ってはいるけれど、顔の火照りは隠せていないと思う。だって、自分で分かるくらい顔が熱くなっているから。
まさか、"彼氏"と勘違いされただけで恥ずかしくなって顔が赤くなってしまうとは。
っていうか、彼氏だとしても異性を簡単に入れちゃうんだ…。
「あ!菅原も怪我してるじゃん!!」
頬の擦り傷を見つけたAが、声を上げる。
「あぁ、大丈夫だよ。これくらい」
「だーめ!菅原は私を守って怪我したんだし、手当ては私がやるよ」
Aがそう言って聞かないので、手当てをしてもらうことにした。
…だーめ!って可愛くない?めっちゃ可愛いんだけど、やばい。
「…」
…沈黙が痛い。そういえばさっき、恥ずかしいこと言っちゃったな。『姫君を助けに来た王子』とか…。
「あ、あのさ!さっきの話…、教えてくれるんでしょ?」
さっきの話…?
あぁ、"大切な人"って言ったやつか。
「やっぱり言わなきゃダメ?」
「なして?そんなに言いたくないの?」
首を傾げ上目遣いをして聞いてくるA。意図的ではないのだろうけれど…。
「…分かった。正直に話すよ。約束したし」
話すのは少し恥ずかしいけど。
「…大切な人っていうのは、分かってると思うけどAのことだよ。それで、大切な人の意味だけど…」
話を一旦切って深呼吸をする。
「…A、ずっと前から好きです」
そう言った瞬間、Aが息を呑んだのが分かった。
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穂夏(プロフ) - 晴れのち涙さん» できれば、綺麗系がいいです。髪型はストレートでお願いします!他は、晴れのち涙様にお任せします^ ^ (2015年6月10日 21時) (レス) id: 045eefee86 (このIDを非表示/違反報告)
晴れのち涙(プロフ) - 穂夏さん» ありがとうございます!夢主の容姿とか希望があれば、お願いします!(可愛い系か綺麗系か…とか) (2015年6月10日 21時) (レス) id: d00296a789 (このIDを非表示/違反報告)
穂夏(プロフ) - 晴れのち涙さん» おぉ!描いてくださるのですか!?もちろん、OKですよ!! (2015年6月10日 21時) (レス) id: 045eefee86 (このIDを非表示/違反報告)
晴れのち涙(プロフ) - 私で良かったら、イラストを描かせて貰ってもよろしいでしょうか……!! (2015年6月10日 21時) (レス) id: d00296a789 (このIDを非表示/違反報告)
穂夏(プロフ) - マーガリンさん» リクエスト、ありがとうございます!更新、頑張ります( ̄^ ̄)ゞ (2015年5月31日 20時) (レス) id: 045eefee86 (このIDを非表示/違反報告)
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