オカンとは…？【菅原孝支】

オカン？ ページ13

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「はぁ…」

「どうした？ため息なんかついて」

ため息をついた私を、心配そうに見つめる結。

「あれは、昨日のことだった…」

「あっ、なんか語り出した」

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「だからさ、付き合ってくれませんか？」

「からかわないでよね！！」

急に菅原に告白された私は、軽いパニック状態になり、思わず菅原のことを蹴ってしまった。

「ちょ、からかってなんかないって！！」

そうは言っているけれど、いつもの態度からして、からかっているとしか思えない。

「ふん！」

私は、菅原に背を向けて結のところへと向った。

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「________という訳なんですよ」


「…つまり、菅原に告白されて動揺していると」

ふむふむと、顎に手をやりながら言う結。

「え！ど、動揺なんかしてないだす！！」

「してないだすか！そうだすかー！」

「う、うるさい！！」

ぐぬぅ、結め…。
噛んだからって、そんなにからかわなくてもいいじゃぁないか！！
真面目に相談してるのに。

「で、返事は？」

「うっ、回し蹴りして逃げてきました…」

「はぁぁぁ！？」

結の余りに大きな声に、思わず耳を塞ぐ。
声デカっ！！

「返事してないの！？しかも、回し蹴り！？」

そう言って、結はため息を一つついた。

「だって、からかっているとしか思えなくて…」

結に叱られると思い、だんだん声が小さくなる。
だって、いつもからかってくるから…。

「わざわざAをからかう為だけに告白なんかすると思う！？」


…確かに、からかうのなら、もっと他にからかう方法があったはずだ。

「じゃあ、なんで私に告白なんか…？」

「そりゃ、Aのことが好きだからでしょ！」

結の言葉に、私の思考回路が一瞬ストップする。
え？…菅原が私を好き？

「菅原はワタシノコトガスキ？」

「何、片言になってるの。…Aもさ、そろそろ自分の気持ちに素直になりなよ」

そう言って、結は席を立って行ってしまった。
自分の気持ちに素直になるって？
私は、十分素直になっているつもりだけどなぁ。




家で、ゆっくり考えるとしよう。

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