忘れもの_ 3 Y.Hika Y.Ryo

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貴女side









それから何日か経ったころ
薮くんと光が入院する病院に来た









光の病室の前には
うっすらと声が漏れていた
その扉を開けた









？「光って、本当バカだよね…」




八『うるせえよ…、人並みだわ…』









そこには光と顔を合わせて笑う女の子がいた
見た目は私なんかと比べられないぐらい
美人で、女の子らしい感じだった









？「宏ちゃん…！あっ、こんにちわ…」








私の顔見た途端に声色を変えた
なんか、やな感じ…






「こんにちわ…」









薮『何でいんだよ…、萌』






萌「何でって、光が記憶喪失だから

光のお母さんに来てって

言われたんだもん〜」









口を膨らませて
怒る姿は女の私でも可愛いなって思える









薮『あっA、こいつは佐野萌

光と俺の幼なじみなんだ…』






「そうなんだ…

AAっていいます…」







萌「あっ、もしかして宏ちゃんの彼女？！

宏ちゃん、 どこで捕まえたのー？」







薮くんの腕を軽く肘でつついた







「い、いや…違っ…」
薮『萌、あのな…』









訂正しようもしたけど
萌ちゃんの勢いに飲まれた









萌「Aちゃん可愛いもんね…！！

2人お似合いだよ〜

光もそう思うよね…？」








八「…うん、そうかもな…」








萌ちゃんのペースに呑まれて
手も足も出ない
言いたいこといっぱいあるのに

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