ON ページ47
貴女side
光は私の隣にきて
そっと壊れものを扱うかのように
優しく肩に引き寄せてくれた
八「A…
散々嫌な思いさせてきたのに
好きでいてくれてありがとう…
いっぱい遠回りしてきたけど
俺のところに来てくれありがとう… 」
「うん…」
八「これ、受け取って欲しい…
最後の忘れもの…｣
光のポケットから出てきたのは
小さな箱…
その箱を受け取り
開けるとエンゲージリングがあった
「光…これって…」
光は右膝を膝まづいて
右手を差し伸べた
恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながら
ゴホンっと咳払いをして、私を見上げた
八「AAさん
俺と結婚して下さい…」
「バカ…っもちろんっ｣
私は跪いている光に抱きついた
その突拍子で光は尻もちをついた
嬉しくて、涙が止まらなくて
その様子を見て光も泣きそうになってた
八「有言実行だなっ、これ…
言ったろ、ペアリング買った時に
本物付けてやるって…」
「私より、記憶あるんじゃない？」
その言葉に反応して目をと大きく開けた
八「おいっ！忘れてたとか言ったら
承知しねえからな？」
｢さあ？それはどうでしょう〜｣
光｢まじで言ってんの？！覚えてないの？！｣
忘れる訳ないじゃん…
光との記憶は私の中の大切な思い出だもん
誰にも邪魔されることのない
私にとって綺麗で今でもキラキラ輝く思い出
けど苦しくて人を恨むこともあった
楽しいだけが恋じゃないそう思わされた恋。
｢覚えるよ
ずっと一緒にいようね…｣
辛いことの方が多かったけど
今は、幸せって思えるよ…
沢山遠回りしてきたけど
光と一緒にいれる今が最高に幸せ。
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作者名：葉月 | 作成日時：2017年4月30日 23時
