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OFF ページ44

貴女side









涼介もお金に余裕が出来てから
独り暮らしするようになり
付き合って1年ぐらいで
一緒に半同棲するようになった







使い慣れた涼介とお揃いのキーカバー
安いアパートのドアを開ける









いつも通りご飯を作り
涼介が帰ってくるのを待つ
ソファーでうたた寝しそうになった









するとドアが開く音がした
涼介はズカズカと部屋に入ってきた









「あっ涼介…、おかえりなさい」







山「ただいま…」









「あっ、ご飯用意しようか…?」









ぎこちなく話かける私を見て
どこか勘づいたのか
笑顔の涼介はもう既にいなかった









山「A、話って何なの?

ハッキリ言ってくれていいから」









「涼介にはいっぱい感謝してる…

辛い時だって楽しい時だって
いつも傍にいてくれて…」









山「うん…」






「けど、今隣にいて欲しいって思うのが…









山「いいよ、ハッキリ言って…」









「あなたじゃない、涼介じゃない」











フローリングに顔を向けて
声を振り絞るように言った







山「情けないな…けどきっと

俺よりも幸せにしてくれるよ、あの人は」




「っつ…、、っ」







涼介はきっと最初から気づいていたんだよね









「ごめんなさい、涼介っ…」









山「俺こそ、ごめん…


ちゃんと言い出せなくて








別れよう、A」









「涼介、私…」








涼介は私の荷物を持って
玄関まで背中を押した






山「さっさと帰れ…



俺が泣く前に帰ってくれ…




絶対に幸せになれよ…なっ?」







涼介は目を合わせてはくれなかった
けど、私は最後にちゃんと謝りたかった







「涼介、ごめんなさい


こんな私を好きになってくれて、ありがとう…」









私が出ていくと部屋のドアは
ゆっくりと閉まった





安いマンションの薄いドアからは
涼介の泣いてる声と振動が伝わった








涼介…
最後まで私の理解者になってくれて

嫉妬深いところもこんなに愛されてるのも
涼介からは沢山愛を貰った…

貴方との恋は、楽しい思い出しかなかったよ…



こんなやつと別れてよかったって思うぐらい
幸せになってほしい…

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設定タグ:八乙女光 , 恋愛 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:葉月 | 作成日時:2017年4月30日 23時

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