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ON？ ページ29
貴女side
バイクを乗ること自体久しぶりだった
光が事故にあった事から少し怖くなった
光がどこまで記憶を
思い出しているのか分からない
私はこの背中に手を回すことが出来なかった
すると
私の両手首を掴んで自身のお腹へと
誘導をし、光の手が私の手を覆った
光「 ちゃんと掴まんないと落ちるよ？ 」
「だね、ありがとう…」
覆っていた手を離し、
ヘルメットをかぶりグリップを握った
光「よし、行くか…」
エンジンを入れると
久しぶりに感じたバイク独特の揺れ
私はお酒を呑んでいたからか
外の風はすごく気持ち良かった
なんとなくだけど
高校生の時の光の運転よりも
ゆっくりで、安全運転な気がした
光も大人になったんだな
大きな背中に頭を寄せ
光の鼓動を感じた
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作者名：葉月 | 作成日時：2017年4月30日 23時
