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7 誕生と悪化 ページ7
ｵｷﾞｬｧｵｷﾞｬｧ！
「可愛い女の子ですよー！」
７月６日、午前２時３７分。2965グラムの私と貴久の子供が誕生した。名前は優しい子になってほしくて、「優」と名付けた。
貴久はあんなに反対していたけれど、私が自分より頑固なのを知っていたから、「無理はしない」という条件付きで許してくれた。
でも、体は言うことを聞かなかった。
「ガンが…悪化しています。」
でも、もう心の準備は出来ていた。
死ぬのも怖くなくなった。
貴久と優だけには、幸せになってほしい。
「先生。一週間だけ。家に帰らせてください。お願いします。」
必死でお願いした。
一週間でもいいから、思い出を作りたい。
願いが通じたのか、先生に許可をもらった。
最期ぐらい、幸せでいたいから…
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作者名：ゆいっぺ | 作成日時：2014年8月30日 23時
