すの女の子3 (ページ34)

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(白崎 side)

目が覚めて、ふと隣を見ると
翔太くんがベッドの横に寝そべっている

『翔太くん、翔太くん』

渡辺「…んん…A！もう起き上がって大丈夫？
しんどいところは？」

『今は点滴のおかげでだいぶ楽になったよ。
いつ来てくれたの…？』

渡辺「仕事終わって夕方くらいかな。何か食べれる？
薬飲んでほしいからゼリーとかでもいいんだけど」

あまり食欲はなかったが、翔太くんにこれ以上
心配をかけたくなくて、買ってきてくれたゼリーを
少しだけ食べて、薬を飲んだ

いつもより口数の少ない翔太くん

とりあえず向かい合わせに座った

『翔太くん…怒ってる…？』

渡辺「…怒ってはないけど、またAの
体調の悪さに気付けなくて自分にイライラしてる」

『ごめん…倒れると思ってなくて…』

渡辺「最近、忙しかったのは知ってるけど
あんまり無理しないで。心配だから
連絡くらいしてよ」

『…うん、ごめん…。』

渡辺「それと、俺も仕事忙しいのを言い訳にして
連絡出来なくてごめん。変な意地張ってなくて
ちゃんと連絡すればよかったね」

『変な意地って…？』

渡辺「…それはまた今度な。とりあえず、
これからは少しでも体調悪いなと思ったら
ちゃんと連絡して。俺も出来るだけ気付ける
ようにするから」

『でも、迷惑…』

渡辺「こうやって、倒れたって報告される方が
よっぽど心臓に悪いし、迷惑だから

彼氏なんだから、心配くらいさせて。
迷惑とか考えなくていいから、ちゃんと教えて」

『うん、ありがとう…』

渡辺「ほら、もう寝ろ。明日も仕事だろ？」

『明日は優子ちゃんが調整してくれてオフになったの』

渡辺「だったら尚更、明日一日ゆっくりして、
早く治すことだな。俺は午後からだから

それまでゆっくり出来るし、シャワーだけ
浴びてくるからちゃんと寝てて」

そう言った翔太くんはものすごいスピードで
シャワーから帰ってきて、私の布団に入る

翔太くんのぬくもりを感じながら、
久しぶりにゆっくり寝ることが出来た