すの女の子3 (ページ32)

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(渡辺 side)

いつの間にか寝落ちしてたみたいで
気付いた頃には日が昇っていた

Aが帰ってきた形跡はなく
携帯を開くと

”まだまだかかりそうなので
先に寝ててください。

明日も朝が早いので、このまま長引けば
羚くんの家に泊まります

待っててくれたのにごめんね

ベッドもお風呂も自由に使ってください”

とLINEが入っていた

仕事だから仕方ないと思いつつも

俺が待っていた家よりも
羚くんの家に泊まった

という事実にまた心のモヤモヤが溜まった

あの日からなんとなく連絡するのも
気まずくて、家にも行けなくて

仕事でしかAに会うこともなくなった

佐久間「今日はしろも来るんだっけ？」

阿部「昨日のLINEではそんなこと言ってたよね」

深澤「だいぶ久しぶりだな」

岩本「今日はゆっくり振り入れにするか」

宮舘「無理しないといいけどね」

なんてみんなで話しながらAを待った

そろそろかなと思ってドアが開いた方を見ると
そこにはAではなく、優子だった

優子「今日、Aは体調不良で休み
Aにはビデオ撮って送っとくから
6人で振り入れを始めてて」

佐久間「えぇ～大丈夫なの？」

優子「病院で点滴打ってもらってる
最近仕事忙しかったから疲れが出たみたい」

阿部「一人で大丈夫なの？看病とか」

優子「それは大丈夫みたい…
羚が看てくれてるみたいだから心配ないわ」

俺はそれを聞いて思わず立ち上がった

「照、始めよう」