春草さんの初恋は未来から来た孫でした【菱田春草】

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「 おはようございます。春草さん。 」

春草「あぁ。おはよう。」


教室に一番早く来るのは私か春草さん。


あまり話す機会は少ないけど挨拶くらいはしてる。


春草「…」

「…」


そしていつもこうなる(沈黙)。


話題が有無関係なしに第一春草さんは人と話すのが苦手そうだし、私もあまりそういう系は得意ではない…。


「はぁ…」


春草さんは一番前の席。

私は一番後ろの席。


遠いけれどバレずに眺められるということで前向きに考えています！(^^)(^^)


春草「あ」

「…」


春草「綾月さん」

「？！は…い？」

春草「前に、本貸してって言われたけど丁度読み終わったから貸すよ」

「そんなこと言いましたっけ…？」

春草「君ってさ、芸術以外の事だと頭の中空っぽだよね…まぁ借りる気ないなら別にいいけど」

「そこまで言わなくても…( ; ; )貸してください！今読む本が無くて…」

春草「ふぅーん。随分暇そうに俺の事眺めてたからこの本の事気にしてるのかと思ったよ」


ピタッ


あはは…と流して本を受け取ろうとしたら春草さんから『俺の事眺めてたから』と言われて動きを止めてしまった。


「な、なな何言ってるんですか？」

春草「俺の事眺めてたでしょ。まぁどうでもいいけど。汚さないようにね」

「…ありがとうございます」




((((((どうしよう！))))))

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