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ごめんなさい。
そう言葉を続けようとした所で、彼が不意に顔を背けた。
そして次の瞬間には、堪えきれなかったようにフッと笑い声が漏れる。
『え･･･』
「ごめん、笑ってもうて･･･！でも、珍しくしょけだ顔しはるから、可愛すぎて我慢できへんかったわ」
『え･･･？』
訳がわからず、私は間抜けに口を開いたまま、彼の顔をまじまじと見つめてしまう。
一方の彼はと言えば、手の甲で口元を押さえ、暫くの間クスクスと肩を揺らしていた。
「はぁ〜･･･、もう、こんなん反則やって･･･」
そして、苦笑交じりにそう言うと、彼が私の髪の毛にサラリと指を通し、毛先をクルクルと弄ぶ。
「Aちゃんにはごめんやけど、絶対に見つからへんよ。その指輪」
『え？それは、どういう･･･』
その言葉の真意を詳しく聞こうと言葉を紡ぐが、すぐに彼の人差し指に唇を押さえられる。
彼の表情を見上げると、優しく艷やかな笑みを浮かべていた。
その雰囲気に、あっという間に私の心がのまれていく。
「───病める時も、健やかなる時も、楽しい時も、ケンカした時も･･････」
緊張しているのか、少し汗ばんだ彼の手の平が、私の頬を包んだ。
「どんな時でも、俺にとって一番大事なんはAやから」
きっと、天の神様には届かないような、目の前の私だけにしか聞こえい程の声。
でも、それでいいと思った。
「この先もずっと、いつまでも、Aを愛する事を───」
“誓います”
2つの声が重なった瞬間、腰に腕を回され、そのまま体ごと引き寄せられた。
そして、彼の照れた苦笑が視界に入ったかと思えば、すぐに唇を重ねられる。
彼とこうして唇を合わせるのは初めてではないのに、いつまで経っても慣れない。
心臓が壊れたみたいに早くなって、苦しくて、甘くて心地良い。
酸素を求めて僅かに唇を離すと、互いの吐息が混ざるのが分かった。
それから、コツンと額が合わせられると、彼の不満そうな声が漏れた。
「ズルいわ･･･」
かっこ良くキメたかったんに、と耳まで真っ赤にして口を尖らせた彼に、私はついクスリと笑ってしまう。
私からしたら、さっきのだけでもう十分だ。
あれ以上は、きっと心臓がもたなくなる。
「あ、そうや。もう一つ大事な事が残ってるわな」
『もうひとつ？』
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めめこ(プロフ) - 楓さん» そう言って頂けると嬉しいです！読んで頂きありがとうございました！ (2022年11月26日 19時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - めめこさんのまるちゃんが大好きです！お誕生日おめでとうございました^ ^ (2022年11月26日 10時) (レス) @page35 id: 2ce83629e3 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - まいさん» 楽しんでもらえたなら良かったです！また読んで頂きありがとうございます！ (2021年3月15日 18時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - バレンタインから1ヶ月楽しみに待ってました！ホワイトデーも｢キュン｣をありがとうございます。 (2021年3月15日 3時) (レス) id: 289a5ec9d0 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - みーこさん» ありがとうございます！これから少しずつお話増やしますので、また読みにきてください！ (2021年3月14日 20時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2021年3月14日 15時
