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※大人描写あり
＊＊＊
こんな状態になったのは、丸山の腕の中で無理に暴れた自分が悪いのだと、重々に承知している。
けれど、そこで｢言わんこっちゃない！｣と叱らなかった彼も悪いのではないだろうか。
まるで組敷くように私の上へ跨がり、熱っぽい視線を注いでくる。
『あの───』
｢ごめん。俺、やっぱりあっちで寝られへんかも･･････｣
色気を含んだ、掠れた低い声。
同時に、丸山の喉仏が上下する。
そして、その整った顔が近づいてくると、鼻先が触れたところで一度止まった。
｢嫌やったら突き飛ばして───｣
余裕のなさそうな切なげな声に、私の心臓がゾクリと震える。
きっとこれは、丸山の優しさだったのだと思う。
まだ後戻りできるチャンスがあると、教えてくれていのだ。
しかし、本来なら拒まなければいけないのに、この先を想像したら、逆に突き放すのを躊躇してしまった。
そして迷ったまま動けないでいると、熱い吐息と共に唇を塞がれる。
それは一瞬にして、私から思考力を奪っていった。
何度も角度を変えながら交わされる口付けに、頭がぼんやりとしていく。
息が苦しくて、酸素を求めて口を開けば、すぐに塞がれて舌を絡めとられる。
『んっ･･･』
どちらのものかも分からない吐息が混ざりあい、たまに漏れる声に、感じた事のない羞恥と快楽を味わった。
それが少し怖くて、背中で這うように後ずされば、すぐに彼の唇が追ってきて塞がれる。
そして逃すまいと言うように後頭部へ手を回されると、完全に深いキスへと変わっていく。
心臓が痛いくらいに脈打って、ジンジンと全身を甘く痺れさせていった。
それからやっと互いの唇が離れると、彼がクスクスと笑う気配がした。
｢───Aちゃん、めっちゃドキドキいうてる｣
耳元で囁かれる声にすら、背筋がぞわりと震えた。
そして耳の縁を指先でなぞられると、自分でも驚く程の甘い声が漏れた。
｢感じた？｣
しかし、彼のその問いに素直に頷けるはずもなく、私はせめてもの抵抗に首を小さく振る。
｢ふーん、そっか･･･｣
すると、薄明かりに照らされた彼の表情が見えて、艶っぽく意地悪に笑うのがわかった。
それから、すぐ耳元に唇を落とされると、それが徐々に首もとへ移動していく。
指を絡めて強く手を握り合えば、彼の早い鼓動が伝わってきた。
触れられる所全てが熱くなって、快感の渦に呑み込まれていく。
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まるまゆ(プロフ) - 面白すぎます！リアルすぎて見入ってしまってます！ (2019年6月27日 4時) (
レス) id: cd50c0de6b (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - colorfulcrayon2さん» 残念ですが終わります！(笑) ここまで読んでいただいてありがとうございますm(_ _)m 短編等も考えてますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2019年6月19日 20時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
colorfulcrayon2(プロフ) - めめこさん！終わってほしくないよーーーー！！！笑 (2019年6月19日 19時) (レス) id: bd237a513f (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - きゃらめるさん» 感想ありがとうございます！リアルな丸山さんを書けているようで安心しました(笑) これからも作品を楽しんでいただければ幸いです！ (2019年6月13日 13時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - ゆんゆさん» いつも読んでいただきありがとうございます！こちらこそ素敵な感想をもらえて嬉しいです！！これからもこちらの作品を宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年6月13日 13時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年6月6日 21時
