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そして少しの間の後に、丸山がゆっくりと口を開く。
｢───Aちゃんに、会いたかった｣
『っ･･･！』
自分から聞いておきながら、あまりの恥ずかしさに何も言えなくなってしまった。
顔どころか全身から火が出そうなくらい、いっきに熱が上がる。
｢ぁあぁ〜、もうほんまにアカンて･･･！｣
すると突然、目の前が真っ暗になった。
『わっ！ちょっと丸山さん何するんですか！』
｢ほんまアカン！見んといて！｣
丸山の両手が私の目に押し付けられ、目隠しをされた。
『もう！なんでですか！？』
｢だって･･･今、絶対に俺の顔真っ赤やから･･･！｣
『え･･･』
まるで空気でも抜けていくように、丸山の声がしぼんでいく。
───何それ。可愛すぎる･･･。
30を越えた男の発言とは思えない程、その内容はあまりにピュアなものだった。
そして私は強引に丸山の手を引き剥がすと、そのまま両方の手を指を絡めるようにして握った。
｢えっ、な、何･･･！？｣
『もう、静かにしてください！こっちだって恥ずかしいんです･･･！』
バクバクとうるさい心臓を落ち着かせるように深呼吸をしてから、静かに目を閉じる。
手を握る力を僅かに強めると、丸山の指先がピクリと動いた。
そして、再びゆっくりと目を開ける。
｢あの･･･今のって───｣
『丸山さんが、このツアーを頑張れるように、パワーを送りました。･･････届きました？』
目の前の丸山を見上げると、呆けたようにポカンと口を開けていた。
･･････恥ずかしすぎる！
何その反応。絶対に白けてるじゃん！
｢───足らへん｣
『え？』
｢それじゃ、全然足らへん｣
しかし、次の瞬間には大人の余裕を見せつけるような微笑を、丸山は浮かべていた。
そして今度は丸山が私の手を強く握ると、触れてしまいそうな程の距離まで、顔を近づけてきた。
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めめこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編作成中ですので少しお待ちください！ (2019年6月6日 12時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 本当におもしろいです！早く続き見たいです！ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 9dc5982e37 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - ゆんゆさん» いつも読んでいただきありがとうございます！ヤキモチを通り越すくらいゆんゆさんにドキドキしてもらえるような作品にしたいと思います(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆ(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。まるたーの私なので、上手くいって欲しいと思う反面、感情がリアルに伝わるってくるので、上手くいったらヤキモチ妬きそうで今から心構えを、なんて思ってしまいます(笑)これからも楽しみにしています！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: e91edee03b (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - colorfulcrayon2さん» ご感想ありがとうございます！プロだなんて嬉しすぎます(><)更新頑張ります！！ (2019年5月23日 7時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年5月3日 15時
