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全然、楽にならなかった。
それどころか、この気持ちは増すばかりで、この程度じゃ吐き出しきれない。
いや、そもそも伝えてはいけないのだ。この想いを、丸山に知られてはいけない。
｢好き｣を伝えるより｢好き｣を隠す方が難しい事を生まれて初めて知った。
いっそ、誰かのものになってくれたら、ずっと楽なのに。
｢───えっと、お友達と行ってたん？｣
すると、そう言いながら丸山は、火照った頬の熱を下げるように、揃えた指の甲で何度も頬を押さえていた。
その仕草すらも愛しくなるから、私はわざと視線を外すと、首を横に振って答える。
『田中マネージャーとです』
｢え｣
その瞬間、丸山のまとう空気がピンと張り詰めるのがわかった。
すると今度は、私が丸山に顔を覗き込まれる。
｢何か、言われた？｣
『･･･どうしてですか？』
｢それは･･･ほら、あの人言葉キツい時とかあるやん？それで、ちょっと元気なさそうやったんかなとか｣
『元気ない･･･？そんな風に見えました？』
｢うん。最初は服装の雰囲気のせいかなって思ってんけど、でも本当はちゃうやんな？｣
確かに丸山の言う通り、あの男のせいで私の気分はだだ下がりだ。
しかし、私も別に普段からハイテンションな訳でもないし、このたった数分でよく気付いたものだ。
『確かに、仕事の話でちょっと言われました。でも大丈夫です。むしろ、よく気が付きましたね』
｢気付くよ。Aちゃんの事やったら｣
｢え？｣
わざとおどけて見せたのに、丸山は真剣な表情を崩さぬまま、そう返してきた。
｢前にも言うたやろ？Aちゃんの事、いつも気にしてるって｣
すると、丸山は私の正面へ移動して、視線を合わせるようにそのまましゃがんだ。
そして私の手を取ると、意思の強い目をこちらに向けながら、更に言葉を続ける。
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めめこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編作成中ですので少しお待ちください！ (2019年6月6日 12時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 本当におもしろいです！早く続き見たいです！ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 9dc5982e37 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - ゆんゆさん» いつも読んでいただきありがとうございます！ヤキモチを通り越すくらいゆんゆさんにドキドキしてもらえるような作品にしたいと思います(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆ(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。まるたーの私なので、上手くいって欲しいと思う反面、感情がリアルに伝わるってくるので、上手くいったらヤキモチ妬きそうで今から心構えを、なんて思ってしまいます(笑)これからも楽しみにしています！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: e91edee03b (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - colorfulcrayon2さん» ご感想ありがとうございます！プロだなんて嬉しすぎます(><)更新頑張ります！！ (2019年5月23日 7時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年5月3日 15時
